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【マンションDIY】廊下うんてい製作編。失敗しまくった全工程を公開。安いけど大変【9千円+α】

廊下うんていの作り方おうち遊具

自宅アスレチック化計画を始めた当初から作りたいなーと思っていた雲梯うんてい。持て余していた廊下に作れたら素敵やなー、と妄想を膨らませること1年強。そんな2020年春、コロナ禍も手伝って重い腰を上げ、設計してみると、なんかできそう

がしかし、机上の空論じゃないのか?ほんとにやれんのか俺?と一抹の不安を抱えながらも、息子に「うんてい早く作ってよー」と背中を押され続け、着手しましたうんてい製作

そして、実現しましたDIYうんてい

自宅にうんてい

本記事では、設計結果をもとに調達・施工した廊下うんてい製作工程のすべてをご紹介します。

失敗しまくってます。

なかなかの超大作ですので適宜目次もご活用ください。クリック・タップでジャンプできます

完成写真 -どんな風になったか-

まずは廊下うんていの完成状態をご覧ください。

廊下雲梯の耐荷重試験
大人が使ってもビクともしない頑丈さ
廊下うんてい構成品-梁A
全体的に白系の色とし、存在感を極力消しました
廊下うんてい構成品ーバー
バーはベージュ。太さ違いを交互に配置して刺激アップ
マンション廊下に作ったうんていで遊ぶ4歳児
うんていで遊ぶ4歳児
自宅にうんてい
うんていで遊ぶ2歳児

構成とコスト

塗料やネジ抜きで約9,000円とローコスト。

廊下うんていの構成
資材名仕様必要数調達数量小計
(税込み)
調達先適用先
2×6 SPF材(8F)2438×140×38mm2438mm×2本
835mm×2本
3本3,465円ホームセンター梁A
梁B
1×6 SPF材(6F)1829×140×19mm①170mm
②915mm
③640mm
④720mm
2本1,166円
(584円/本)
ホームセンター長押
SUSサスパイプ(Φ32)Φ32×3650mm540mm×6本1本2,068円ホームセンターバー
SUSサスパイプ(Φ25)Φ25×3650mm540mm×6本1本1,518円ホームセンターバー
シンプソン金具LUS268個8個832円
(104円/個)
ホームセンター梁・長押結合
軽天ビスフレキ3.5×5126本40本500円Amazon長押取り付け
木ねじ皿3.5×2048本100本300円ホームセンターシンプソン金具/長押・梁A/B
コースレッド3.3×5032本70本300円ホームセンターシンプソン金具/長押・梁A/B
塗料(ベージュ)水性フレッシュワイド
(アイボリー)
適量1個
(0.2L)
700円ホームセンターバー
塗料(白)水性つや消し適量1個
(0.5L)
1,000円ホームセンター梁・長押・金具

必要となる工具・備品類

今回のうんてい製作では工具が色々と必要だったため、手持ちのラインナップが増える結果となりました。

工具名価格用途
パイプカッター約1,500円SUS管のカット
ボアビット(Φ32mm)約600円バー用穴あけ
ボアビット(Φ25mm)約500円バー用穴あけ
電動ドリル数千円~穴あけ
充電式ドライバー数千円ネジ打ち
L型アダプター約2,000円ネジ打ち
相棒プライスレス力仕事

製作手順

大まかな段取りは以下の通りです。

廊下うんてい製作手順
  • STEP1
    設置場所・仕様の検討

    このステップは別記事にまとめています。

  • STEP2
    資材・部品・工具の調達
    • 木材(梁A、B、長押)
    • ステンレスパイプ(バー)
    • 結合金具
    • ねじ類
    • 塗料
    • 加工用工具

  • STEP3
    部品加工
    • バーの切り出し・塗装
    • 金具塗装
    • 木材の切り出し
    • 梁Aの穴あけ
    • 木材の塗装

  • STEP4
    組み立て・設置
    • 梯子組み立て
    • 長押取り付け
    • 梯子取り付け
    • 仕上げ塗装

  • STEP 5
    テスト

ちょっとずつやったので、設計検討から完成まで約1か月かかりました

資材・工具類の調達

設計は済んでいますので、必要な資材・工具類をホームセンターやAmazon等で調達します。

ホームセンターで仕入れるのは特に大物資材。今回のうんていは長さ2.4mの2×6材やSUSサスパイプなど長物が多いです。

ホームセンターの金属パイプ売り場
SUSパイプは上が映らないほどに長い
2×6材は2.4mあってめちゃくちゃ長い

長い資材を買うときの注意点

これまでボルダリングウォールなどを作ってきた中で、長物資材での失敗経験がありますので反映します。

テラ
テラ

「学習」だね

具体的には、

  • 曲がっていないか?
  • 運べるか(車に載るか)?

の2点ですが、それぞれ予防策とやってしまった際の対策を別記事にまとめていますので要すればご参照下さい。

うんていでの対応

今回のうんていでの長物ベスト2は、2位が2×6材の2.4m、1位がSUSサスパイプの3.6mでした。

2.4mの2×6材はフォレスターにそのまま載りましたのでOK。

2.4mの2×6材はフォレスターに載る
2.4m長物はギリギリ載る

ただSUSパイプ3.6mはもう全然自家用車で運べる寸法じゃないので、カットして運びます。今回はホームセンターに頼みました。SUSパイプは1カット180円地味に高い。太さ違いのSUSパイプ各1本を最終的にはそれぞれ8本ずつに分割して使うのですが、ホームセンターに頼むと約3千円もかかってしまいます。

そこでその場では車に載せるために必要最小限な2分割カットのみお願いし、360円で済ませました。

金属パイプのカットサービス
派手なカットに息子(4)大興奮
susパイプは半分に切ってもらって運ぶ
半分の1.8mなら余裕で載る

なお、あとで気付きましたがこの後パイプカッターを使って自前でSUSパイプを計16本作る工程があるので、そのパイプカッターをパイプ購入後に現場でササっと使えば、車に載せれるサイズにタダで加工できたなぁと…

みなさんはぜひそうしてください

部品の加工-金属加工-

資材・工具類がそろったので、加工に入っていきます。まずは部品単位の加工から。

ルナ
ルナ

切ったり塗ったり楽しいよっ

今回はバーにステンレスパイプを使うので、私にとっては初めての金属加工。なので技術リスクが高いと考え、先に処理します。

DIYレベル上げ

バーの切り出し

SUS管をパイプカッターで切り出していく

調達したSUSパイプは、元の3.6mから半分の1.8mにカットされています。すなわち

  • Φ32mm×1.8m ×2本
  • Φ25mm×1.8m ×2本

の状態。これをカットして以下の状態に持っていきます。

  • Φ32mm×540mm ×6本
  • Φ25mm×540mm ×6本

使うのはパイプカッター

女性の力でもできる秀逸な道具ですが、SUSパイプは滑りやすいので握力が必要で、それなりに疲れます。

ご覚悟を

グリグリってやってたらものの見事に切れます。

パイプカッターを使えばSUS管は見事に切れる
こんな簡単に金属が切れるとは…お見事っ
切断後のSUSパイプ
切断後・塗装前のSUSパイプ

先に太い方(Φ32mm)からやったこともあり、後でやった細い方(Φ25mm)はラクに感じました。

パイプカッターの使い方・注意点はこちらを参照下さい。

バーの塗装

必要長さにカットしたSUSサスパイプをベージュ色に塗装していきます。が、わたくし実は金属にちゃんと塗装するの初めてでして、要領がよくわかってません。。。

なんとなく難しそう

ということでこのタイミングで勉強しました。結果「めちゃ簡単!」です。何もビビる必要ありません。プライマ(下地)工程さえ抜かさなければ木材塗装となんら変わりません。

金属塗装の詳細なやり方はこちらの記事を参照ください。

そんなこんなで金属塗装デビュー戦でしたが、うんてい設計時にバーの塗装で求められたのは、

  • 存在感がありすぎないこと
  • 滑りにくいこと

でした。それぞれに極力応えます。

絶妙な存在感を出す色味

存在感を消そうと思ったら、壁や天井と同じ白にしてしまえばいいんですが、そうすると子供のやる気も削がれちゃうかなと考えました。

テラ
テラ

真っ赤でもいいよ!

派手ハデはダメっ!

またそもそもバーが見にくかったらうんていしにくいかもなと思ったりもして。ということで、絶妙に色味を出すため、ベージュ系の色味とすることにしました。

バーの色は家の雰囲気にも大きく影響を与えると考え、とてもとてもこだわったところ。

絶妙な存在感と、明るい雰囲気が欲しい

そのため、SUSパイプの端材を使って計4つのカラーを試し塗り。

  1. DAISOスプレー塗料(アイボリー)
  2. DAISOスプレー塗料(アイボリー)+つや消しクリア
  3. ペンキュア(アイボリー/セミグロス)
  4. 水性アクリル樹脂塗料(クレイベージュ)

1と2で使用したのは百均(ダイソー)のラッカースプレー。ダイソーにはたくさんのスプレー塗料が売られているのでとっても素敵です。

バー塗装の塗料
左から「②つや消しクリア」「メタルプライマ」
「①DAISOスプレー塗料(アイボリー)」
ダイソーラッカースプレーをつや消し化
左:①ダイソーアイボリー
右:②ダイソーアイボリー+つや消し

①だとツヤツヤすぎるので、好み的につや消し必須です。

これにさらに③ペンキュアアイボリーと④クレイベージュを塗ってみます。

おなじみのペンキュア(アイボリー)
③ペンキュア(アイボリー/セミグロス)
アクリル樹脂塗料の乾燥時間
④つや消しクレイベージュ
バーの試し塗り
試し塗り結果

このバー端材を持ってうんてい設置場所である廊下に行き、照明下で確認したところ、③が一番色的に好み。①②だと明るすぎて存在感がないし、④は少し暗い印象に。③がベスト。

ということで③のペンキュアアイボリーに決まりました。

ただこのペンキュア、容量も付属のハケもめちゃ小さいので、バー12本を塗るにはキツイ。そこで、同じメーカーなら同じ色の缶タイプの塗料も出してるんじゃないかと調べたところ…ビンゴ、ありました。

バーはニッペアイボリーに塗っていきます
これなら刷毛でラクに塗れる

なるべく滑りにくくする

息子が手汗をかきやすいタイプということもあり、うんていバーには滑りにくさが求められます。そのため先ほどのバー端材への試し塗りの際にも、色だけでなく滑りにくさもチェックしました。

この点でも③が良かったのですが、理由はその凹凸にありそうです。①②はスプレー塗装なので表面が滑らかできれいですが、一方③④はハケ塗装なので塗った方向にラインの凸凹が残っています。

バーの試し塗り
③④は表面に凹凸がある

握った感じもこの凸凹に少し引っ掛かる感じがあり、摩擦力が増している感触があります。そのため本塗りにおいても塗る方向を長手方向に限定し、刷毛の軌跡をデコボコの形でわざと残すことを意識しました。

バーの塗装完了
バー塗装完了(2度塗り)
バー塗装では表面の凹凸をあえて残した
表面にはヘアライン加工のように筋状の凸凹を残しています

金具の塗装

バー塗装で金属塗装をマスターした(気になっている)ので、そのまま金具も塗装してしまいます。ここで言う金具とは、梁・長押を結合するときに使うシンプソン金具

梁や長押の結合に使うシンプソン金具
2×6用のシンプソン金具でございます

これを、存在感を消すために白く塗ります。いつもの水性つや消し塗料で。

御用達の水性塗料(ホワイト)
木でも金属でもなんでもこれでOK

材質が分からなかったので、ものは試しと下地なしでそのまま塗ってみました。すると…

シンプソン金具は塗料を弾く
ものの見事に弾いてる!!

これでシンプソン金具が非鉄金属だということが分かりました。ステンレスですかね。とにかくこのままだと塗装できないので、プライマ(下地)を塗る工程を追加して乗り切ります。

そうすると、ほら。

メタルプライマを塗ればちゃんと塗料が乗る
メタルプライマを塗ればちゃんと塗料が乗る

弾かれることなく塗料が乗ってくれます。許容範囲の色見・ムラになるまで重ね塗りしたら完成です。

私は2度塗りでフィニッシュ

部品の加工-木材加工-

経験不足がために自信がなかった金属加工が終わったので、あとは慣れっこになっている木材加工に入ります。

とか言いながら、ここでも今回初チャレンジの技術「大きな非貫通穴あけ」があり、苦労しました。

木材の切り出し

初めは木材の切り出しから。梁A・梁B・長押を設計通りの長さにカットします。

構造
部材
役割材質断面長さ
バー握った人を
支持する

(SUS巻き)
①Φ32mm
②Φ25mm
※両方とも1mm厚
500mm
(片側20mm挿入)
梁Aバーを
支持する

(SPF材)
38×140mm
(2×6材)
8フィート
(2438mm)
梁B梁Aを
支持する

(SPF材)
38×140mm
(2×6材)
835mm
長押梁Aの荷重を
LGSに流す

(SPF材)
19×140mm
(1×6材)
①170mm
②915mm
③640mm
④720mm
うんてい設計から抜粋

とは言え、梁Aは8フィート材をそのままなのでカット不要。梁Bはホームセンターで購入時にカットもお願いしたのですでに835mm×2本の状態です。

2×材は厚さ38mmあるので、手持ちの電動工具(B&Dマルチツール+の丸ノコ)じゃ切れないのです…

ということで、長押を1×6材からカットします。

長押を1×6材からカット
B&Dマルチツール+の丸ノコで一閃!

カットしたら端部や角を丸めます。B&Dマルチツール+のサンダーで楽ちん。

サンダーで角を落とす
壁に付けたときに触る可能性のある所は全部丸めます

B&Dマルチツール+、グッジョブです。

ヤスリはダイソーのハンドサンダーでも十分(というか軽い分こっちの方が良いかも)です。

梁Aへの穴あけ

いよいよ木材加工最難関に来ました。梁Aにバーを差し込むための穴を空けます。

  • 直径32mm25mmの穴を交互200mm間隔
  • 深さは20mm

バーの設計長さが500mmなのに対して、切り出し長さが540mm。すなわち両端を20mmずつ挿入する想定です。

梁Aの厚さは38mmありますが、その厚み方向に深さ20mm非貫通穴を施工します。とは言っても、ぴったり20mmの深さが必要なわけではなく、強度的には深さ10mm以上、そして貫通はしたくないので30mm以下、といったところで、深さの精度に対しては許容範囲が広いです。

バーが脱落しないために挿入量は最低10mm欲しいところ

が、バラバラの深さの穴が出来上がると組み立てで難儀しますし、強度の保証ができなくなるので、全部大体同じ深さ(3mmくらいのばらつきは許容)を求めます。

私の場合、後述する通りドリルガイドがちょうど良い深さストッパーになってくれたので、安定的に15mm深さの穴をあけることができました。(後述)

ボアビットドリル施工例
これくらい

使用するのはボアビットインパクトドライバー

座ぐり穴あけ工具
このセットで挑む
ボアビットドリルとは
ボアビットはΦ32mmとΦ25mmの2種類使います

この道具に気合いを乗せて穴をあけていきます。実はこのボアビットデビュー戦、初めは全然穴をあけられなかったんです。そして判明した理由は気合い不足勇気不足。詳細は別記事にしてますのでご参照ください。

ドリルガイドの要否についても記事内で触れてますが、真っすぐあける用途としてはうんてい作りでは不要と結論付けました。

ドリルガイド+B&D
やってみたんですけどね

購入したドリルガイドと手持ちの電動工具の相性が悪くて、うまくハマらなかったのもあり、全然真っすぐ穴あけられなかったんですよね。ボアビットでの穴あけ加工は力がいるので、ドリルガイドとの相性自体も悪い気がします。

ブレブレでガイドされてる気が全然しないけど一応念のためということで、ドリルガイドを使いながら穴を合計24個あけていきます。

うんていバー用穴あけの様子
こんな感じで
(これは練習時の様子)
ボアビットドリルの使い方
小気味よくあけられました

慣れると小気味よく削れるボアビットが楽しくて、意外とスムーズに終えられました。ただガイドが全然機能していないので、真っすぐ穴があけられたかどうか不安で仕方ない。結局ガイドを信用せず、なるべく真上から真っすぐ狙ってあけることに集中したので気疲れはしました。

のちの組み立て工程で、見事に斜めってたことが判明します

結果的に真っすぐ掘れてなかったなんちゃってガイド付き穴あけ。それでも組み立てはうまくいきました(後述)ので、ガイドは不要という結論としています。

そしてもう一点、先述した深さの調整についても触れておきます。狙いは10~30mm程度で、全部の穴を同じくらいの深さであけることなので、何かを目安にして穴あけをストップしなければなりません。まずはボアビットの厚みを目安に掘り終わりを決めることを考えました。

ボアビットの大きさ
ボアビットの寸法

Φ32mmも25mmも厚みが12mm程度なので、ボアビット上面が板上面とぴったし一致したところが深さ12mm、という感じで目安にできます。なのでここからさらに5mmくらい深く掘ったところでやめようかなぁといった適当具合で始めました。

私の工具組み合わせ(B&Dマルチツール+SK11ボアビット+SK11ドリルガイド)で深く掘ろうと思うと、ドリルガイドに付属のスプリングとストッパーを外す必要がありました。

20mm掘るときはスプリングとストッパーを外す

そして外せば、ちょうどドン付き行き止まりのところがちょうど15~20mmくらいの深さになります。

ボアビットドリルの刃がドリルガイドから出っ張る量
ドリルガイド下面からドリルガイドが出っ張る量(=掘り深さ)が18mmくらい

そのため、深さの観点でドリルガイドがガイドとしてうまく機能してくれたので、全穴を安定的に同じくらいの深さで施工できました。

テラ
テラ

ありがとう、ドリルガイドさん

不要とか言ってごめんなさい(あくまでも真っすぐあける必要はないという意味でして…)

木材の塗装

加工が終わった(はずな)ので、次は色塗りです。木材部品たちがその存在感を遺憾なく発揮しない・・・ために、白く塗ってカモフラージュします。

子供と一緒に遊べるおうち公園
大きいのに圧迫なく、うまくいきました

木工塗装はもう手慣れたもの。基本動作通りにささーっと塗っていきます。

木材塗装の養生
子供たちは塗装作業が大好き
うんてい用木材部品の塗装完了
全部塗装完了

木目を完全に消したかったので、3度塗りしました。塗料はいつものこれです。

御用達の水性塗料(ホワイト)
信頼と実績のマットカラーズ

つや消し大好き

よーし、あとは組み立てだけだ!と思ったのも束の間…

なんかおかしい
ん?

なんかおかしい。なんかおかしい!

穴がずれてる
ぞっ

一個だけ穴ずれてるやーん

一個だけで良かったね

いや、一個でも大ショックです。なんでこんなことになった、そうか、穴あけ位置を印するときにミスってたんだな、とか色々走馬灯のように駆け巡りましたが、反省はそれくらいにして。

大事なのはで、どうする?です。

間違えてあけた穴、どうする?

そのまま使うという案はありません。バーが斜めになってしまいますし、そもそも組みあがらない可能性が高いです。

そこで対応案は2つ。

  1. 木材を買いなおして作り直す
  2. 補修する

1は確実な対応ですが、穴あけ・塗装まで終わってしまっているので、もう一度同じ作業をするのも億劫ですし、加工済みの木材ももったいない。

そこで補修して使うことを考えました。具体的には、

  1. 追加で正しいところに穴をあける
  2. 間違った穴を埋める

という作戦です。

正しい位置にも穴をあける
正しい位置にも穴をあけると生まれたダルマ
正しい位置にも追加で穴をあけた
これでとりあえず組み立てはできる

このまま組み立てに進み、バー取り付け後に不要な隙間をパテで埋めます。詳細は後述。

ルナ
ルナ

パテってなにそれ、おいしいの?

組み立て

穴は垂直にあいてる気しないし、だるま型の変な穴はあいているしで、一抹の不安はありますが、組み立てに入ります。このフェーズで梯子まで完成させ、あとは廊下に取り付けるだけというところまで持っていきます。

梯子を先に組み立ててしまう
こんな梯子を組み立てる

梯子の組み立て(バー/梁Aの結合)

うんていバー差し込み穴加工
穴にバーを差し込んでいきます

Φ25/32mmの太さのバーに対して、ぴったしΦ25/32mmの穴をあけて挑んだ組み立て。とんとん叩けば入っていくものと思いました。が、全然入んない

バーは叩いて入れる
こんな感じで端材をハンマー代わりにしてやったんですが

穴の入り口にちょっと入る程度で、全然中に入っていかない。ちょっと考えると、原因は明らか。

  • 塗装厚さを考慮してない
  • バー表面は滑りにくい塗装にしてるので摩擦力が大きい

いやはや、これはひどい。すなわち、挿入部を塗り逃げしてれば起きなかったかもしれない問題です。反省

みなさんはぜひ塗り逃げを検討ください

テラ
テラ

塗装工程を組み立て後にまわすのもありかも

で、どうする?(2回目)

入らないことにはいつまでたってもうんていが完成しません。なので意地でも入れるんですが、方法は大きく3つ。

  1. バーを細くする
  2. 塗装を剥がす
  3. 穴を大きくする

バーは金属で硬く、細くするのは比較的難しいので1は却下。2は紙やすりで可能な限り落としますが、落としきることは難しい。摩擦が減る程度に削ります。

頼みのつなは3。柔らかい木材の穴を大きくして対処します。すなわち、ヤスリの出番。

紙やすりで穴を広げていく
紙やすりで穴を広げていく

全24個の穴を紙やすりで広げていきます。

ここでもし、削りすぎてガバガバになってしまうとどうなるか。うんていしたときにバーがするする回ってしまうことになります。それを防ぐため、ガバガバ時は接着剤を入れるようにしましょう。ボンドでも瞬間接着剤でも良いと思います。私の場合はガバガバになることはなかったので不要でした。

ちなみに私の場合、もうひとつ事故が起きてました。叩いてもなかなか入らないとき、とにかく力任せに入れようとしてしまったがために不幸が不幸を呼び、叩いたバーの端部が凹んでるという悪夢が。

叩きすぎて押し広げられてる
これはまずい

このままだと穴をかなり大きくしないといけませんし、しかも入り口だけ大きいのでガバガバになってしまいます。なのでここは何とかして直さないと。私は鉄工ヤスリも持っていなかったので、ペンチでグニグニして矯正しました。

そんなこんなで、なんとかまずは片側に全部入るようになりました。その様子がこちら。

うんてい梯子部の組み立て
入ったは入ったけど…

嗚呼、やっぱりかというのが正直な感想。やはり穴が真っすぐあけられていなくて、バーが垂直に立ってくれていません。

で、どうする?(3回目)

また急場が訪れました。もうここまで来たら後戻りすることなくうんていを早く完成させたい。その一心で対策を検討します。対策はでねじ伏せる

木の柔軟さはこれまでに色々と体験してよく知っています。なので、グイグイって強引にバーを矯正したら穴が変形してくれるんじゃないか、と考えました。やってみます。

バーの端材を入れてみると、

ここまで曲がってる穴を矯正する
こんなに曲がってる

見事に曲がってます。これを力でもって強引に垂直に変えます。

ひとつずつ刺して確かめていく
グイグイっとやっちゃう

この作業を全穴に対してやると…

うんてい梯子部の組み立て
おぉ!これならいけそう!

見違えるように良くなりました。バーの挿入量も十分。

あとは反対側が入ってくれればなんですが、これがまたかなり大変。もうひとつの梁Aを上に載せてみると、バーが完全に垂直ではないので、上側の穴と若干ずれます。これを補正しながら狙いを定めて叩く、という作業。これは一人ではできません

うんてい用梯子の組み立て
妻の手も借りながら悪戦苦闘

もう苦労しすぎて、写真もほとんど撮ってません。。。

そしてこの作業、うるさい。バー挿入のために叩くたびガーンガーンと響き渡ります。近所迷惑になってしまってはダメなので、外で工事をやっているタイミングを見計らって作業しました。

そんなこんなで、無事梯子完成

梯子の組み立て完了
なんとか組みあがった梯子。感慨深い
結構隙間が空いてます
グイグイやったので結構隙間が空いてます
(あとでパテで埋めます)
だるま型穴はパテで埋めます
そういえばこんなだるま型穴がありましたね

あっ、そうでした、まだ完成じゃなかったです。

【臨時】パテ埋め工程

このままでも、反対側の穴にしっかりハマってくれてるバーはくるくる回ってくれることはないんですが、あまりにも惨めな姿をしてるので穴を埋めます。

強度的にも不安ですしね

木工用パテというのを使った穴埋め作業は初の試みでしたが、なんのことはないとっても簡単でした。詳細は別記事にしていますので要すれば参考にしてください。

このウッドエポキシを使えば、

ウッドエポキシの硬化完了

穴を埋められて、

ウッドエポキシは塗装も問題なし

その上、塗装もできる。なので結局ほとんど目立たないように補修ができました。

ウッドエポキシによる補修あと
うんてい完成後の補修部

強度も十分。いやぁ、頼もしいです、ウッドエポキシ

ついでにグイグイの副産物である隙間たちも埋めておきました。

グイグイやってできた隙間
君たちのことね
隙間もウッドエポキシなら埋められる
ウッドエポキシなら埋められる
(このあと塗装して完成)

ウッドエポキシがあれば、穴あけミスもグイグイも怖くありません(キッパリ)。ぜひ果敢にチャレンジしてください。

なんやかんやで、梯子の組み立て完成です。

梯子を先に組み立ててしまう
苦労の集大成

梯子の重さと大きさに注意

想像以上にがっしり作れた満足感・所有感と共に、なかなか重いなとも感じたのが正直なところ。重さを計ってみると17.3kg

4歳の息子と同じくらい

数字で見るとそれほどでもない重さです。設計では240kgfを使っているので、17kgfは十分埋もれていて問題ありません。良かった。

それでも持つには重たいですし、長いですから、取り回しにはご注意下さい。特に私のようにベランダで作業して廊下まで持ち込む場合、その移動経路に問題ないか、梯子がちゃんと通ってくれるかはシミュレーションが必要です。組み立てたあと設置場所まで持っていけないなんて悲惨なことにならないように…

取り付け

これで部品は全て揃いました。いよいよ最終工程の取り付け作業に入ります。順序としては以下の通り。

  1. 長押なげしを壁(内の柱)に取り付ける
  2. 梁Bに金具を取り付ける
  3. 梁Bを片側だけ取り付ける
  4. 梯子+梁Bを取り付ける

と、あんましイメージわかないかもしれませんが、要は取り付けにも若干工夫が要ります。順に見ていきましょう。

長押の取り付け

廊下うんていの構成

まずは長押なげしを壁に取り付けていきます。この長押は、うんてい+うんていプレイヤーの全荷重を壁内の間柱(LGS、下地)に流す超重要な役割を担っていますので、手を抜けない作業です。

壁の中の柱(LGS)に荷重を流す
見えざる壁内LGSに荷重を流します

LGSってなに?おいしいの?って方や、LGSの位置の探し方が不明な方はこちらの記事をご参照下さい。

下地(LGS)位置の見える化

我が相棒のどこ太を使って予め見つけておいたLGS位置を狙い、長押を取り付けていきます。私はLGS位置の目印にマスキングテープをよく使います。

下地の目印にはマスキングテープが便利
どこ太で見つけたLGS幅をマスキングテープで見える化しておくと、壁内のLGSたちが透視できます

簡単に貼って剥がしてができて便利

壁紙を剥がしておくと良いことあるかも

壁にビス打ちする場合、壁紙が大ダメージを受けるので、外したときに無残な姿になることが目に見えています。そこで、ビス打ちする部分の壁紙を大きめに剥がしておいて、外した際にはまた貼り直した方が綺麗に原状復帰できる、という方法があります。

ビス打ちする部分の壁紙を予め剥がしておく
こんな感じで剥がしておく
剥がした壁紙はナンバリングして対応を取っておく
剥がした壁紙パーツはあとで対応が付くようにナンバリングして保管しておく

カッターで四角に切って、カッターの先でペロンと剥がせば簡単に剥がせます。剥がした壁紙パーツたちはジップロックに入れて保管。

とご紹介はしましたが、私自身まだ遊具類を外したことがないので、この方法で原状復帰した経験はありません。実際、長押裏に居続けた壁紙とジップロック保管していた壁紙で経年劣化の差があったりすると、あとで貼り付けても色の差が出てしまうかもしれません。なので私としては「うまくいけばラッキー」くらいの位置づけでやっています。

軽天ビス用の下穴施工

取り付けにはフレキ3.5×51の軽天ビスを用いますので、長押側には予めΦ2.5mmの下穴を施工済み。

長押には下穴を加工しておく
長押には軽天ビス用の下穴を加工しておく

軽天ビスを長押に挿入しておく

今回は軽天ビス施工箇所が26か所ととても多いので、無理な体勢での作業を極力減らすため、予め長押側に軽天ビスを挿入しておいて省力化します。

軽天ビスを予め挿入しておく
ビス先がほんのちょっと顔を出す程度に挿入しておく

軽天ビスをLGSへ打ち込む

ここまで準備できたら、あとは長押たちを壁にセットして、ビスを壁内のLGSに打ち込んで固定していきます。

軽天ビスをLGSに喰わせるためにはちょっとしたコツがいるので、詳細はこちらの記事内のLGSを攻める方法をご覧ください。

ビス挿入開始後、はじめは石膏ボードフェーズが12.5mm続くので手応えほぼありませんが、そのあと突然LGSにぶち当たり、長押が壁から浮いてくると思います。そうなったらいったんビス挿入をストップし、ハンマーでゴチゴチ叩きましょう。軽天ビス先端をLGSにぶっ刺すイメージです。

そのあと、ビスを全身全霊でLGSに押し付けながら、トルクを掛けてビスを挿入していきます。

LGSへのビス打ち
私はこの体勢で汗だくになりながらビス打ち@2020春

私は登りロープ設置の経験もあり、この作業にすっかり慣れっこなので今回は電動ドリルを使いましたが、最初は普通のドライバーで手応えをしっかり感じながらが良いと思います。

長押の取り付け
無事取り付け完了(長押②)
長押の取り付け
長押③④

長押は浮いてしまうことがある

LGSへの軽天ビス打込みの影響で、長押が浮いてしまうことがありますが、私は下の写真くらいの浮きであれば許容しています。

長押はどうしても浮いてしまう
これくらいの浮きは許容

一応、浮いてしまったときは一度軽天ビスをLGSから抜いて、もう一度力を込めて挿入すれば浮きはずいぶん収まります。しかしLGSの厚さは0.8mmしかなく、繰り返しビス打ちするとガバガバの穴になってしまい食いつきが悪くなる恐れを感じましたので、私は打ち直しは1度のみとし、それでも残った浮きは許容しました。

この浮き分を考慮して梁B長さを決める必要があるので、設計時にご注意下さい。

梁Bに梯子結合用シンプソン金具を取り付ける

梁Bには予め梯子との結合用のシンプソン金具LUS26を取り付けておきます。ビスは木ねじ皿3.5×20を使用。

梁Bにシンプソン金具を取り付けておく
端材を有効活用します

2×6材の端材を使ってシンプソン金具LUS26を固定していきます。LUS26は開いた状態で売られているので、2×6材を当てないと形を決められません。端材がない場合は、まだ地上にある梯子にあてがって位置決めしましょう。

またこのとき、LUS26の間隔は梯子の幅の実測値を用いて決定しましょう。バー挿入工程のところで挿入量がばらついている可能性があるので、設計からのずれが予想されます。

その後、LUS26の間隔が合っているかの確認のために、梯子とのフィットチェックをしておくとベターです。

私は自信があったのでフィットチェックは飛ばしました(忘れてただけ)

梁Bは2本あるので両方に施工しておきます。

梁Bを片側だけ取り付ける

梁Bの取り付け
またまた妻氏の手を借りつつ

金具が取りついた梁Bのひとつを、長押に取り付けていきます。ここでもシンプソン金具LUS26を使うので、ビスは木ねじ皿3.5×20です。

梁Bは軽いので一人でも作業出来ますが、と相方に梁Bを支えてもらうとより作業しやすいです。

結構こき使うよね

この時、梁Bが斜めにならないよう(廊下に対して垂直になるよう)、注意深く位置決めします。上の写真はそのときの様子です。二人作業がやっぱり良いですね。

梯子と残りの梁Bの取り付け

さていよいよ最後の山場、梯子の取り付けです。記事も長くなってきたので一気にいきます。

梯子を設置済み梁Bに立てかける

廊下雲梯の設置作業
こういう体勢まで持っていきます
廊下雲梯の設置作業
設置済み金具に引っ掛けます

梯子を持ち上げる

梯子を持ち上げるのは大変
突然の友人A登場

梯子をえいやっと設置高さまで持ち上げてキープします。これ、想像に優しいと思いますが、超ハードワークです。重さ17.3kgですからね。

はじめは妻氏に頼みましたが、1分と持たずに断念。急遽友人にヘルプを要請し、快く駆けつけてくれた彼に重労働サイドをお願い。

取り付け作業側の方に技術が必要で…

梁Bを梯子・長押に取り付け

あとは一気に梁Bを取り付けていきます。スピーディにやらないと重さ17.3kgを無理な体勢で支え続ける友人Aが壊れてしまいます。LUS26×4つの固定になるので、ビス数にして全部で16か所ありますが、梯子の自重を支える程度であれば各金具2か所の固定で十分なので、計8か所のビス打ちを鬼集中の超速で行っていきます。

※鬼集中につきもちろん写真はありません。ご了承下さい。

8か所のビス打ちが終わったら、友人Aに冷たいお茶とアイスを提供し、くつろいでもらっている間に残りのビスを打ちます。

Special thanks to Nobu-kun.

見た目的には完成したうんてい
ついに全貌が明らかになった廊下うんてい

ビス打ち時の注意点

このビス打ちで注意点があります。梯子がある状態だと作業スペースが狭く、ビス締結のための工具が入らない箇所があるんです。そこで、電動ドライバー+L型アダプタを使います。

L型アダプタで狭い箇所のビス締結も可能
こういうところ

さらに、コンパクトな充ドラ(充電式ドライバー)とセットで使うと、軽くてなお便利です。

L型アダプタ+充電式ドライバ

アダプタにはフレキシブルタイプもありますが、L型の方が力を込められるのでオススメです。

コースレッド打込み

うんていはすっかり取りつきましたが、設計通りの強度をしっかり発現してもらうためにも、結合部をしっかり結合します。LUS26は以下のような結合方法になっていて、斜めにも締結部材を打ち込むことで確固たる固定を実現します。

LUS26の仕組み
LUS26の仕組み

私はこの斜め用にコースレッド3.3×50を用いました。

LUS26の斜め打込みにはコースレッド3.3×50を使用
これを全32か所に打ち込んでいく

仕上げ塗装

全ビスが漏れなく打ち込まれていることを確認したら、最後に仕上げ塗装していきます。ビス頭を白く塗っていく作業ですね。私はここでもペンキュアを使ってます。

ビスがステンレスの場合、弾かれるかもしれませんので、その時はちょっと面倒ですがプライマをチュチュっと塗りましょう。

スプレーでシューだと要らないところにもついちゃうので、紙コップとかにシューっと出して、めん棒でチュチュっと塗るのが良いです。

ビス頭を白く塗ってカモフラージュ
カモフラージュ完了

完成・テスト

ついに完成です!長かった!あとは設計通り「大人が無邪気に遊んでもビクともしない頑丈さ」が実現できているかテストします。

廊下雲梯の耐荷重試験
耐荷重試験(62kg+10kg)は余裕でクリア

うん、ビクともしない。大人がうんていしてもビクともしない。完璧だ…

子供と一緒に遊べるおうち公園
ロープと懸垂を同時にやっても余裕

うんていへのアクセス用にロープも追加調達して設置しましたが、こちらはまた後程記事化します。

廊下うんてい製作まとめ

設計開始から調達・施工完了まで約1か月。「うんてい作りたいな~」という妄想から考えると1年以上を費やして完成した廊下うんてい

間仕切り壁内の下地(LGS)を有効活用することで宙に浮かせたオリジナル設計のうんていは、こだわった色味も相まって、存分に遊べる大きさを備えながら存在感はそこまで大きくないという見た目も兼ねそろえた、大満足の一品となりました。

大変さは本記事の長さで十二分に伝わったかと思いますが、この苦労・失敗が、同じくチャレンジされる方の参考に少しでもなっていれば幸いです。

また近いうちに「もしもう一回作るならこうやって作る」という記事も書こうかなと。(需要がありそうであれば)

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