うんてい製作でボアビットを使った穴あけ施工をした際、1か所間違って穴あけしてしまいました。
塗装まで終えてしまってから気付いたので、もう一度やり直すのは面倒だなと考え、こうして↓
強引に正しい位置にも穴をあけた上で、要らない穴をあとで埋めることに。
本記事ではそんな凡ミスの穴埋め作業も可能な木工用パテ「ウッドエポキシ」について、その具体的な使い方や注意点をご紹介します。
めちゃくちゃ簡単です
木工用パテ「ウッドエポキシ」とは
パッケージにも書いてある通り「穴埋め補修に」使えるということで、まさに私のミスの穴埋めにピッタリな本商品。メーカーHPには以下の通り説明されています。
- 屋内外の木部の穴うめ、カケ、スキ間の充てん
- 木製家具・建具・柱・窓枠
- 浴室・洗面所の敷居・柱・ぬれ縁の腐食部
- 2液混合型
- 耐水性
- 補修部肉やせなし
- 切削可
- 塗装可(オイルステイン(木材保護塗料)、ニスを除く)
穴を埋めれるだけじゃなく切削もできて塗装もできるとは。これは木と同等かそれ以上の強度にも期待できるかもしれません。
ちなみにこの木工用エポキシパテの類は他の商品もたくさんありますが、私が本商品を選定したのは
- 90gあるので大きな穴を埋められる
- タモ白色を選べて一番白っぽい
という理由からです。まあ色は塗装できるからあまり気にしなくていいんですが、白くしたいので素地の色も薄いに越したことありません。
ウッドエポキシの使い方
では具体的な使い方を解説します。と言ってもとっても簡単。粘土の要領でこねて、補修部に詰めて、乾くのを待てば良いだけです。
中に入ってるもの
開封してみると中には以下が入っています。
- A剤
- B剤
- ビニール手袋
- ヘラ
基本的にはこれだけあれば作業出来ちゃうセットです。ありがたい。
私はこれに加えマスキングテープを用意して、パテが付いて欲しくないところをマスキングして保護しました。
補修部をきれいにする
補修面にゴミや油が付いていたりすると剥がれの原因になりうるので、チェックしてきれいにします。と言ってもエポキシパテは強力なので、あんまり神経質になる必要はありません。ささっと掃除します。
もし木が腐っている部分を補修する場合は、エポキシパテを塗っても腐食部でモゲてしまう可能性があるので、腐食部分を取り除いてきれいな木部を露出させておきましょう。
A剤とB剤を混ぜる
付属しているビニール手袋をありがたく使い、A剤とB剤を混ぜていきます。ウッドエポキシは2液混合型なので、A剤とB剤を混ぜることで化学反応が起こり、硬化が始まる仕組みです。
ケミストリー!
A剤とB剤の等量をヘラですくって取ります。グラム数まで量らなくても大体でOK。
そして手でこねこね。
こんな風に色が均一になるまで手でよく練り合わせます。手がどうしてもいやな場合はどこかに出してヘラでやっても良いと思いますが、手の方が断然楽だと思うので、手袋を信じて手でやるのがオススメ。
補修部分に充てんする
こねこねしたパテを穴にドカンと投入します。中に空洞ができると強度的にイマイチなので、パテは多めに塗布して、ヘラで空気を押し出すように充てん。
充てん後、ヘラで上部にあふれ出ている余分なパテをかき取りながら平らにします。滑らかに仕上げたい場合はヘラを水に濡らすとGood。
硬化を待つ
詰め作業が終わったら硬化を待ちます。硬化時間は気温によって違って、以下の通り。
使用環境 | 混合後の充てんは | 実用強度に達する時間 (切削加工可能時間) |
---|---|---|
冬(5℃) | 2時間以内に | 24時間以上 |
春・秋(20℃) | 40分以内に | 6時間以上 |
夏(30℃) | 30分以内に | 4時間以上 |
2液を混合した瞬間から硬化が始まっていますので、充てん作業は速やかに行いましょう。
事前の段取りが大事です
ウッドエポキシボール
ウッドエポキシの強度たるやどんなものかと思って、余ったエポキシパテでボール作って、端材にちょこんと乗せてたんです。
するとこちら、固まると、点でしか木材と接していないのに何やっても取れない。もうびっくりの接着力で、恐ろしさすら感じました。接着強度については不足なし、といった感触です。
塗装
しっかり固まってくれたので、あとは木材と同じ塗料で白く塗ります。普通に塗れるでしょうか。
なんのことはない、普通に塗料も乗りました。一度塗りで十分素地の色が隠れてくれました。
さすがタモ白
硬化後の表面が凸凹してたり気に入らない場合は、ヤスリで削っちゃいましょう。木材と同じように削れますので。
補修痕はこんな感じ
ウッドエポキシの活躍もあって完成したうんてい。補修あとを覗いてみると…
驚くほどに存在感を消せました。今や目を凝らして探さないと見つからないほどです(ちょっと言いすぎ)。
とにかく大満足です
ウッドエポキシ使用時の注意点
こんな感じで非常に簡単に高品質な穴埋め作業ができてしまいましたが、実際に使ってみての注意点もありますのでご紹介しておきます。
刺激臭がする
蓋をあけるとツーンと刺激的な香りがします。エポキシキターーッッって感じです。
ちょっとよくわかんないんですけど
とにかくやな感じの臭いです。私は苦手だったので、マスクをして作業しました。
段取りは入念に
混ぜ合わせてから穴埋め完了まで30分くらいでの作業が求められます。なので、こねこね開始前までに必要な準備は済ませておきましょう。
私はマスキングをし忘れていて、こねこね後に慌ててやりました
手袋も汚れていますので、こねこね後そのまま充てん作業に移れるよう、段取りは入念に。
A剤とB剤のフタを間違えないように
A剤とB剤が混ざる(触れる)と化学反応が起こって硬化が始まるので、蓋を間違えると2液が出会ってしまい結ばれてしまいます。お気をつけください。
余ったパテの処理にも注意
混ぜ合わせる量は、穴に対してちょっと多めがオススメですが、余ったパテの処理にも注意が必要です。ちょっとその辺に置いておくと、そこでがっちり相手と結ばれてしまって取れません。
混ぜた後のパテは接着剤であるとの認識のもと、処理にはお気をつけください。
ウッドエポキシの使い方まとめ
穴あけ失敗に気付いたときにはかなりショックでしたが、ホームセンターのスタッフさんに泣きつき、勧められたウッドエポキシのおかげで難を逃れ、無事うんていを完成させられました。
とっても頼もしいのに簡単に施工できるウッドエポキシ、ありがたい存在です。これからは一層ミスを恐れることなく果敢にDIYしていけそうです。
私と同じように穴あけミスしてしまったり、家具がかけたときの補修などの際、本記事が参考になれば幸いです。
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