うんていを自作した際に必要に駆られたSUSパイプの切断作業。
このとき、SK11ブランドのパイプカッターPC-32を使いました。本記事ではパイプカッターPC-32を使って最大Φ32mmのSUSパイプを切断した経験を基に、注意点と対策についてまとめます。
SK11製パイプカッターの基本的な使い方
使い方はとても簡単。パッケージ裏に丁寧に書かれています。
工程は以下の通り。(私の実作業結果を踏まえ、少しカスタムしています)
私は手でつかんだだけですが大丈夫でした(後述)
- 刃を軽くパイプに食い込ませるイメージ
- ここではラセン状にならないように全周に綺麗に切り込み線を入れることが大事なので、軽く締めるだけで大丈夫(まだ焦らない)
Φ32mm厚さ1mmのパイプで、10回くらいで切断できました
以下のYoutube動画もわかりやすいです。(非公式なので取説とちょっと手順が違いますが)
パイプカッターPC-32で切断できるもの
その名の通りパイプ(管)をカットできるパイプカッターですが、SK11ブランドのパイプカッターは幅広い径に対応した商品が出ているので頼もしいです。
型番 | パイプ直径 | パイプ肉厚 |
---|---|---|
PC-22 | 3~22mm | 最大3mm(薄肉ステンレス鋼管・鋼管は1.2mm以下) |
PC-32 | 4~32mm | 同上 |
PC-38 | 6~38mm | 同上 |
PC-50 | 6~50mm | 同上 |
PC-67 | 6~67mm | 同上 |
すなわちPCシリーズの適切な製品を選ぶことにより、パイプ直径は小さいものでΦ3mm、大きいものでΦ67mmまで対応できます。
またパイプ厚さはどの製品も最大3mm。硬いステンレス鋼管・鋼管の場合は1.2mmとなる点に注意が必要です。
私がうんていのときに採用したのは表層のみステンレスというパイプで微妙な位置にいましたが、厚さが1mmでしたのでPC-32で問題なくカットできました。
使ってみてわかった注意点と対策
ここからは私が実際にパイプカッターPC-32を使用してみて初めて気づいた点と、考えられる対策をお示しします。
握力が要る
パイプカット工程では、パイプ(被切断物)の固定が必要となりますが、めんどくさがりな私は1.8mもある長いパイプをいちいち万力で挟むのがイヤだったので、手でパイプを掴んでやりました。
万力持ってなかっただけでしょ!?
すなわち、右手(利き手)でカッターを固定し、反対の左手でパイプを握って回すという体勢で臨んだのですが、この左手に握力が必要。
と言うのも、カッターの進行にはそれなりに抵抗力がかかるので、パイプを回す力もその分大きく必要です。
カッターの頑張りに応えないといけないもんね
一方パイプの方は、表面がツルツルしてるので比較的滑りやすく、また直径も25~32mmと小さかったのでトルクもかけにくい仕様。
なので、5本くらい連続でカットすると手が疲れてしまって、ちょっと休憩したくなっちゃう感じでした。でもできなくはないです。
気合と根性でなんとかなる系
対応策
対策としては、もちろん万力等で固定するというのが一つまともなやり方としてありますが、めんどくさがりな私はきっと次にやるときも同じく手で固定すると思います。
そんなときに対策として考えているのは、
滑り止めにゴム手袋をはめる
です。瓶の蓋が開けられないとき、ゴム手袋付けてやると驚くほど簡単に開けられますよね。これは摩擦力向上効果です。きっとこれだけでかなり楽になるはず。
金属片・バリが出る
カットしたパイプ断面にバリが出るのは取説にも書いてありましたし予想もしていました。これはカッターに付属している面取りカッター部で面取りしてあげればOKです。
予想以上だったのは金属片。
針金みたいな金属片が結構出ます。これがチクチクして痛い。家の中に放置されてしまったら家族がケガしてしまいます。
私は初めプレイマットの上でカット作業していたんですが、この金属片がマットに刺さり居候しようとするのに気づいたので、急いでフローリング部に移動しました。
あぶないとこやで
対応策
金属片が出ることを防ぐ術はないので、出た後ケガを防止する対策を施します。すなわち早いとこ掃除してしまう作戦。具体的には、
- 金属片がもれなく発見できるフローリング部で作業
- ハンディ掃除機をスタンバイし、1本カット毎に吸い取り
で対策しました。
作業場所にマットを敷くとかも有効かもしれませんが、めんどくさい取りこぼしがありそうなので私は不採用としました。
パイプカッターまとめ
うんてい製作時に培ったパイプカッターの使い方についてお示ししました。2千円弱(PC-32)で買える高性能なパイプカッターで、私のDIYライフはとっても充実しました。
みなさんに少しでも参考になっていれば幸いです。
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