わが家では子供に運動の機会をたくさん与えてあげて成長を促す方針のため、家の中を順次アスレチック化していっています。
その一環で約1年前に登りロープをDIY導入し、上の子が3歳のころから主要遊具として大活躍しているところです。
今回はこの登りロープで設置した梁を有効活用して、新たな遊具として体操吊り輪を導入しましたのでその導入記をお示しします。
つり輪は自重を使って体に負荷をかけられるので、実用的な筋力のトレーニングができる秀逸な筋トレ器具です。なにより、子供たちの成長にとって自分の体を自在に操る感覚・技術を得ることがとても大事と考えているので、吊り輪や綱登りのような自重トレーニングはもってこい!
つり輪超楽しい
お父さんがクルリンパしてくれてもいいけどね
今までは子供たちのクルリンパ欲求(両手を持って後ろ回り1回転するやつ)にお父さんボディで応えてきましたが、連続で30回とかやるようになってきたのでそろそろキツくなってきたところ、吊り輪君にこの役を代ってもらえることも期待しています。
おかげで私の体も鍛えられてる感ありますけど
導入して早速、逆さになったりくるくる回ってみたりと色々な遊び方を模索しながら毎日楽しんでいるので、作ってよかったと思っています。
体を動かしたい欲求と無尽蔵な体力を発散してくれててうれしい
では具体的な導入方法をご紹介します。
つり輪の設置状況
まずはどんな感じに仕上がったのかをご覧ください。
つり輪の遊び方
まだ導入して間もないですが、子供がどのようにして遊ぶか一例としてご紹介します。3歳児に自由に遊ばせると、まずはこうなります。
でここまでくるともちろん、
ここまでクルっといって、
パッっとこうなります。
クルリンパ係は君に譲るよ吊り輪くん
せっかくなので体操技にも挑戦。
これは私がやって見せたんですが、まだノリが良くなかったですね。変に教えるのはやめて放っておくと、
ほとんどの時間、逆さまになって遊んでいます。確かによく考えると、逆さになる機会ってあまりなくて、吊り輪はそんな機会を与えてくれる貴重な存在です。
いいよ吊り輪くん、どんどん体力削っちゃって
で、ものの5分でこうなりました。
握力のみならず全身の筋力・体幹が鍛えられそうなのと、バランス感覚・体を操作する感覚を身に着けるのに非常に良さそうな感じがひしひしと感じられました。
なにより楽しく遊んでくれてるのがよかったです
下の子(1歳3か月)にはまだ早いかなと思い、届かない程度の高さに設定したのですが…
やっぱり興味津々で、相棒(お風呂用の椅子)を持ってきて吊り輪に自らつかまり、
ぶらーんと楽しんでいました。
さすがにヒヤヒヤして目が離せない
安全対策も万全に
逆さまになって遊ぶので、滑って頭から落ちる危険性があります。特に慣れないうちは手を滑りやすかったりするので、注意が必要です。
わが家では初期はビーズクッションを置き、慣れてきてからもジョイントマットを置いています。
薄いジョイントマットだと効果が期待できないので、4cm厚がオススメです。
4cmジョイントマットが市場からなくなってしまいました。代わりと言ってはなんですが、こういう時に最適なクッションマットを後から導入していますので、オススメします。
体操吊り輪の構成とコスト
まずは、わが家で導入した体操吊り輪の構成と調達先やコストの情報をまとめます。
構成品 | 数量 | 価格 | 調達先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
体操吊り輪 | 1セット | 3230円 | Amazon | – |
シャックル | 2個 | 2220円+送料 | 楽天市場 | – |
フック | 2個 | 300円 | ホームセンター | – |
梁 | 1式 | ー | ー | 詳細は登りロープ参照 |
登りロープを作ったときに梁を設置してあったのでここにコストが不要でした。そのおかげもあり、約6000円で体操吊り輪を導入できました。
費用対効果バツグンです
梁もこの機会に導入する場合は+6000円くらいです。詳細はこちらを参考にしてください。
では具体的な製作手順に入りましょう。
吊るための梁を見繕う
今回の体操吊り輪の導入にあたっては、わが家の場合は前提としてすでに梁が設置済みの状況でした。これは、約1年前に綱登り用に設置したものです。
一軒家で元々梁があるおうちなら無問題ですが、わが家のようにマンションだったりするとそんなものありませんよね。そんなおうちでも吊り輪や登り綱を設置しようと思われる場合は、こちらを参考に梁を導入してみてください。
実はこの登りロープ設置時に、将来的に吊り輪を設置することを見込んで吊り輪用の仕込みをすでにしていました。
これが功を奏しました。今回はこれのおかげで工作作業はゼロです。
もっと空けといても良かったと思うくらいです
これから梁を作られる方は拡張性も考慮してぜひ製作ください。
つり輪の間隔
わが家の場合は以下理由・考えで40cm幅としています。
- 設置場所の幅が約85cmしかないため、広すぎるとぶら下げ放置のときにゴツゴツ壁に当たってしまう
- 大人の肩幅でも40~50cm程度だからこんなもんかなー
- 切りの良い数字
なお、競技用つり輪でも間隔は50cmのようですので、子供用としては悪くない設定かなと思います。
吊り輪の選定
一番時間がかかったのがここです。Googleさんに聞いてみるとトレーニングや遊具用の吊り輪ってそれなりに数があるんですよね。
そこでまずは必要条件を整理しました。
- ストラップ長さは80cmくらい(いろんな使い方を想定すると50cm~150cmの可変が理想)
- 子供が握りやすい太さ・形
- ケガしにくい素材(滑らない・ささくれてない)
適切なストラップ長さとは
必要なストラップ長さはご家庭によってマチマチと思いますが、わが家の梁の状況から、80cmくらいがちょうど子供には良い長さでした。床からの高さにして、ストラップ端が130cm辺りに来るくらいです。
大人でもこの通りです。
身長約160cmの妻でこんな感じ。身長約180cmの私でも頭が床に触れることなく逆さまになれます。
参考にしてください
何載せてんのよ
子供が握りやすい太さ・形とは
太さについては、選択肢としてφ28mmとφ32mmがある程度でしたので、「細い方」(φ28mm)の一択ですね。3歳児が問題なく掴んでめちゃくちゃな動きしてますので、幼児に問題ない太さと思います。
また、大人にとっても細すぎるといった感じはありません。
太い方が筋トレ効果は高いかもしれませんが
形については、輪自体の直径や形状(三角形のものもある)に選択肢があります。輪っか形状以外には例えばこんなの。
このような形状は、持ち手の部分が直線になっているので、手の大きさにかかわらず握りやすくなっています。輪っか形状の場合はどうしても持つ部分が円弧になるのですよね。そのため、輪っか形状はどうしても大きくなります。
サイズを小さくしたい場合は輪っか形状ではなくこれらのような形状を選ぶようにしましょう。
ちなみに最終候補までいったものでこうゆうものもあります。
懸垂バー兼ブランコが付いててイケてます。安いのも良い。けど、ロープ長さが長すぎたのでアウトとしました。子供が遊んでいる様子からしても懸垂バー・ブランコはむしろジャマだったかなと。
ロープがあるからブランコはいらないよ
※追記
シンプル遊具なつり輪は、子供たちによってどんどん遊び方が開発されていきます。例えばこの「つり輪ブランコ」もそう。
この遊び方をするには、大きな輪っかである必要がありますね。
ケガしにくい素材とは
吊り輪選定において安全性に配慮するとき、観点は2つあると思っています。
- 滑りにくい(脱落防止)
- ささくれてない(手のケガ防止)
それぞれ落ちてケガするリスクと輪っかで手をケガするリスクの低減ですね。
特にわが家の上の子は手に汗をよく掻く体質のようで、外でうんていをしたときなどよく手を滑らせていますので配慮が必要でした。
一方、吊り輪の素材の選択肢には「木」か「プラスチック」があります。どちらが滑りにくいかというと、きっと「木」ですね。
経験的に
同意するわ
プラスチックでも表面加工に工夫がされていれば滑りにくいと思うのですが、安いものを選ぶ場合はあまり期待できません。また何より、木の見た目・温かさが魅力でしたので、わが家は木製を選びました。
しかしながら木製を選ぶと、手をケガするリスクが高まります。ささくれるからですね。これはきっと製品によって違うと思いますので、勝手から要すれば紙やすりでちょちょいとして対応しましょう。
最終的に選んだ吊り輪はこれ
これらの必要事項を満たす吊り輪はいくつかありましたが、わが家はこれにしました。
イケてるポイントは以下の通りです。
- そこそこ安い(5000円弱)
- ストラップ幅38mmで頼もしい(耐荷重は1本あたり180kg)
- ストラップの長さ調節の自由度が高く、調整も簡単
- 木製リングが綺麗そう
- Amazonのカスタマーレビューもそこそこあって悪くない(安心材料)
あとはこの写真が衝撃だったのもあります(笑)
そんなこんなで購入しました。
いやほんと、正直「しまった!やってしまった!」と思いましたよ。思ったよりかなりデカかったので。
けど使ってみると納得です。輪っかだと持ちやすくするために円弧を緩やかにする必要があるので、どうしても直径がそこそこいるんですよね。
おかげで子供はもちろん、大人も持ちやすいようになっています。
木製リングも非常にきれいで良かったです
梁への取り付け
ではいよいよ取り付け作業になります。わが家の場合は登りロープ設置済みの梁へ取り付けますので、ロープと同じくロングワイドシャックルを使います。
このシャックルの需要が世の中にどれほどあるのかわかりませんが、わが家にはすでに3つ導入されました。こんなドンピシャな製品を作ってくれていて、ほんとありがたいです。
ありがとう、水本機械製作所さん
取り付けは超簡単です。えいやっと。
ストラップにシャックルとリングを通して、梁にシャックルを付ければ完成。これですぐ吊り輪できます。長さ調節はストラップで簡単にできますので、ご家庭ごとに子供の身長に合わせて微調整してみて下さい。
ムダに高いとケガのリスクが増えるだけですので要注意です
ロープもあると、こんな感じでも遊べます。
ロープと吊り輪それぞれで遊ぶときには、特に干渉もありません。
収納用のフックを付ける
リビングの入り口に設置したこともあり、ここはモロ生活動線。意外と通らないというのはロープのときに分かっているのですが、それでもトイレとかで通るたびにのれんみたいにくぐることになります。
まあ慣れてくるとストレスないんですが、掃除中とかで高頻度に行き来するときにはイライラっとしたり。なので「今はしまっておきたいな」ってときもあります。
そんなときのために、収納用のフックを設置しました。
気持ちいいくらいにジャストフィットしてくれるフックと出会えて感動です(笑)
ロープの時に近くのホームセンターで見つけたフックですが、こんな寸法です。
吊り輪がかかるところの内寸が実測で約30mmでした。吊り輪径が28mmなので、ほんとジャストフィットです。フック選定の際に参考にしてください。
吊り輪導入記まとめ
私と同じように吊り輪導入を検討されている方の助けになればと思い、導入の段取りから遊び方までをお示ししました。一番のハードルは「梁の設置」だと思いますが、得られるメリットは絶大です。
ロープも吊り輪も、息子は毎日毎日かなりの頻度で遊んでいます。ほんと心からオススメしますので、ぜひ導入してみてください。
他にも色々遊具を導入していますので、よければ見ていってください。
Amazonでのお買い物の前にはこちらもチェック!
動育についてはこちら↓
コメント
コメント一覧 (8件)
はじめまして!
からだをいっぱい動かせそうなおもしろいお住まいですね(^-^) それもDIYというのがすごいです。。。
棒(ブランコ?)がついている吊り輪と迷って、こちらのサイトを参考にさせていただき、輪っかだけの吊り輪のがおもしろそうに思い検討しています。
教えていただけたらありがたいのですが、二本の吊り輪の距離はどのくらいあけていらっしゃるのでしょうか。お子さんと奥さまが同じ間隔でやられているのかと推測しているのですが。うちはこどもが5歳で、私もぶら下がるくらいしてみようかと思っています(^^;;
今座る形のハンモックとロープ(金具二個)並べて吊るしてるのですが、金具の距離が遠いので吊り輪を付けるには真ん中にまた金具をつける必要がありまして。
ユウさん、はじめまして!
コメント頂きありがとうございます^-^
つり輪の間隔について、情報が漏れていましたね(汗)
この機に記事に追記(こちらからジャンプ可能)しましたのでご確認頂ければと思います。
つり輪は梁に穴を空けて金具で吊っているため固定でして、なので大人も子供も同じ40cm幅でやってますよー
すでに金具があるということでしたら、まずはそれで試してみるのが良いかなぁとも思いました!
参考になれば幸いです。
家の中にハンモック、いいなぁ…(野望のひとつです)
ありがとうございます!!!
追記見ました、調べてもよくわからなかったので助かります。40センチなんですね。うちについている金具と金具の間は120センチ離れてるので遠くて。もし40センチにしたらその間に2つ金具を追加できる(使うかわからないですが汗)と思いました。
野望(笑)、楽しいですね。私もれもん飛行機さんのDIYを見て、アクリル鏡やロープの色変えと、新たな野望をいだきました\( ˆoˆ )/ サイトを読んでるとワクワクします、ありがとうございます!
120cmですか!だと確かに広すぎですかね^-^;
でも確かに40cmとの相性抜群!それはもうムダに2つ金具付けちゃいましょう!拡張性はロマンです(笑)
サイト楽しんでいただけているようで嬉しいです。
もし良ければ、ユウさんちにつり輪が導入された暁にはその様子をこちらの掲示板にアップ頂けないでしょうか。
お暇があればで良いです。掲示板への投稿方法はこちらを参照ください。
とにかく、つり輪導入がうまくいき、お子さんたちがさらに楽しく過ごせるおうちになることを陰ながらお祈りしています^-^
以前つけた金具はエアリアルヨガの金具でけっこうごつく、同じものでそろえてつけようと思うと業者を探して付けてもらうことになりそうなので、とりつけまで少々時間がかかるかもしれませんが(´-`)
そうですよね!金具をムダに2つ追加しなくては(笑)40センチ良さそうですね。付けたら喜んで写真アップしますね。
エアリアルヨガ!!なんですかその魅惑的なパワーワードは(笑)
そういえば妻も以前、吊られるヨガやりたいって言ってたの思い出しました。うちも検討してみます。
きっかけを与えてくれてありがとうございます!ロマンが取り付いた暁にはぜひお願いします^-^
はじめまして。
少し前にこちらのブログを見つけ、興味深く読ませていただきました。
我が家も同じぐらいの歳の兄妹がいます。
室内でいつでも体を動かせる環境を作りたいと思い、参考にさせていただいています。
現在吊り輪の導入を検討しているのですが、DIYをする技術も自信もないので置き型の室内うんていに直接取り付けようと考えています。
こちらの吊り輪は取り付けしやすいですか?
簡単に取り外しができるものを探しています。
みかんさん、はじめまして^-^
返信が遅くなってしまいすみません…
おぉ、同じ境遇・子育て方針ですね!少しでも参考になっていれば嬉しいです。
さてご質問の件ですが、このつり輪はメタルバックル式になっていて、取り付け・取り外しは簡単です!
ただベルトがかなり長いので少し鬱陶しいですが^-^;
高いところから吊るす場合でも使えるような設計で素晴らしいのですが、みかんさんちのように低いところに着けられる場合はベルトを切った方が良いと思います。
わが家も最近、少し切りました。
切ったベルト端部からほつれて来ないように、ライター等の火で炙ってやればOKです。
ぜひお試しください♪
P.S. 室内うんてい羨ましいです…