素敵テレワーク生活に向けた快適デスクワーク環境構築の第一弾として、スタンディングデスクを導入しました。
数あるスタンディングデスクの中から私が選んだのはこれ。
DIYした天板も合わせると約3万円の導入コストがかかりましたが、これは効果てき面、十分な価値を感じています。
本記事ではスタンディングデスク導入の狙いから実際に導入してから気付いたこと、また選定時に比較検討したアイテムなどをご紹介します。
どんな感じになったか
まず導入したスタンディングデスクの様子をご紹介します。
スタンディングデスクへの期待と対応
一般的にデスクと言えばイスとセットで、座って作業するためのものですが、スタンディングデスクはその名の通り立ってデスクワークができる代物です。
そんなスタンディングデスクに寄せた私の希望は以下の通り。
- 運動不足の改善
- 姿勢を良くする
- 高さを広範囲で変えられる
- 壊れにくい
- 危なくない
運動不足の改善
私の運動方針は「極力生活の中に運動習慣を取り込む」です。やりたいことがたくさんあるので、例えばランニングに出たりジムに行ったりなど、「わざわざ運動するためにリソースを割く」ということはなるべく避けたいと考えています。
スポーツは趣味なのでわざわざやりますけどね
そのため、理想は「ながら運動」です。何かをしながら体も動かせるのがベスト。
そして仕事の借りは仕事で返したいもの。となれば仕事しながら運動するのがベストアンサーとなるのは自然な流れです。
そこでスタンディングデスク。立つことで基礎代謝を向上し、体幹・腹筋・太腿などの筋肉を刺激することができます。
姿勢を良くする
私の場合、椅子が体に合っていないのか、それとも座ること自体が性に合っていないのかわかりませんが、脚を蛇のように絡ませて座ってしまったり猫背になったりします。
そのため、オフィスでは姿勢矯正のクッションを導入し、それなりに効果があってすっかり姿勢良く気分も良く座れるようにはなりました。
が、慣れてないせいか負荷もそれなりにかかるので一日中使うのはつらく、ベストではないなと感じていました。
この機に姿勢について調査してみると、驚きの事実が。なんと立位に対して座位は1.4倍も腰への負担が大きいとのこと。
更にデスクワークなどで前傾に座ると約2倍。
だとすると、座るという姿勢は人間の体の仕組みからして無理をしているとも考えられます。
私はこれで納得
理想は自然な体勢、すなわち立位で多くの時間を過ごすことが体に自然な負荷を与え、人間にとって必要な場所・量の筋力を得ることで、適切な姿勢を取り戻すことができると考えました。
そこで「すたんでぃんぐですく」
高さを広範囲で変えられる
立位が人間本来の姿勢とは言え、立ち仕事ってしんどいです。
姿勢が悪いせいかもしれませんが
学生の頃に家電量販店でセールスマンのバイトをやっていましたが、忙しなく動いているときはまだしも、暇でボケっと立っているだけのときは無性に座りたくなります。
ムダにうろちょろしちゃうよね
仕事中もうろちょろと動き回れれば座りたい欲求もおさまるかもしれませんが、私の仕事はPC操作をしないといけないので難しい。
「いいから黙って立ってろ」というスパルタなやり方もありますが、仕事に集中して注力し続けるすることも大切にしたいので、ここではスパルタン作戦は却下。ちょっと疲れたなというときには座れる位置まで高さ変更が可能なデスクを希望します。
また、今回スタンディングワーク初採用ということもあり、どのくらいの高さが自分の体に合っているのかわかりません。適切なデスク高さを探せるよう、固定脚ではなく調整ができるものを採用します。
なので脚ごとDIYは諦めました
私が選定したFlexispot H2シリーズであれば、デスクを72~123cmもの広範囲で任意の高さに設定可能です。
どのくらいの設定幅か、身長178cmの私を添えてお示しします。
ちなみに、高さを任意で変えられるということは、逆に毎回高さにばらつきが出てしまうということにもなりかねません。
しかしそこは手動式の良いところ。いい感じの高さを見出したあと、それに必要なハンドル回転数を脳内メモリーしてしまえば、毎回同じ高さを簡単に再現可能です。
壊れにくい
高さ調整可能とすると、どうしても機構部分、すなわち動く部分が出てきます。動くものは壊れやすいです。
呼びました?
ただ上述の通りどうしても動かしたいので、あとは壊れるリスクが極力低い機構を選定します。
動かし方、すなわち昇降方法の選択肢としては2つありました。
- 電動
- 手動
電動タイプはボタン一つで動いてくれるし、良い感じの高さを見つけたらそこをメモリーさせることもできるものもあってめちゃくちゃ便利です。
が、いかんせん壊れやすい電動部品も含め部品数が増え、故障リスクは上がるので、私には許容できません。
機械屋の性でもあります
そのため、部品数が最小化できる手動タイプを選定します。昇降時はハンドルをモリモリ回して頑張る必要はありますが、それも運動と前向きにとらえることとします。
危なくない
使う人(自分)や周りの人(子供たち)にとって安全なことが非常に重要な要素です。
導入検討時点では可動部があることが分かっていたので、挟まれる事故を懸念しました。
この観点でも手動タイプが有利です。事故が起きそうであれば手を止めれば止まるので。電動は人以外の力・制御が作用しますので、緊急停止には弱く、安全面でやや劣ります。
導入してみて初めてわかった良し悪し
そんな検討を経て私が導入したのは、壊れにくさ&安全性の観点で手動昇降式のFlexispot H2シリーズ。
これにDIYで作った杉無垢の天板を取り付け、デュアルモニター体制で使用しています。
このスタンディングデスクを導入して初めてわかったことを紹介します。
約2mm厚の鉄で構成されててめちゃ重い
届いた瞬間分かったのがその重さ。天板が付いてないのに30kgあります。
こんな大物も翌日に届けるAmazon、恐るべし
それでもこれだけ大きな脚を見事にコンパクトに納めたなという印象です。
構成品の構造仕様を実物で簡単に調査しましたが、
- 鉄製(磁石がくっつく)
- 厚さは2mmくらい
でした。そりゃ重いですねぇ。
それで得た剛性
運ぶ際には難儀する重さですが、しかし頑丈さという点では強大な威力を発揮しています。
最大高さにしてもほとんど揺れないほどの剛性は、この重さと引き換えに得た強みでしょう。
屈強さを優先したメーカーの狙いが見て取れます
持ち運びは難しいけど滑らせられる
とは言え、この重さは移動時に足かせとなるんですが、FlexiSpotの脚は意外と滑ります。
高さ調整可能なように脚の裏にはアジャスターが付いているんですが、これがプラスチック製なので、フローリングに対して傷をつけることなく滑ってくれます。
心配な方はさらにアジャスター部にキズ防止テープを貼っておけば、フローリングを保護しつつ軽くスイスイ動かせるようになり、掃除時の快適度は上がりそうです。
組み立ては工具不要で簡単
大きくて重いので力こそ要りますが、工具を別途用意する必要はありませんでした。説明書も変な日本語とかありませんし、迷いなく組み立てができる良品です。
作業の詳細を事前にご覧になられたい方は、メーカー公式のYoutube動画をどうぞ。
手動による昇降の具合
天板とモニター2枚が乗った状態はなかなかに重いのですが、手動での昇降の具合は事前にはわかりませんでした。
この記事をご覧になって導入を検討される方のために、百聞は一見に如かずということで動画を撮りました。
シッティング形態(最低位置の72cm高)から私のスタンディング形態への変態の様子です。
所要時間 | :約30秒 |
音 | :気にならない程度 |
振動 | :モニターは揺れるが支障なし |
負荷 | :筋肉痛にならない程度のいい運動 |
この作業を1日1~2回やっていますが、意外と軽いし速いので億劫にもならず、気軽に実施できています。
子供が頭をうつとケガしそうな箇所あり
スタンディング形態にすると、ちょうど子供が頭を打ちそうな角があります。
私はここにダイソーのはさみこみクッションをはめ込んで安全対策を採りました。
FlexiSpotとはさみこみクッションの相性たるや抜群。
フィットしたとき気持ち良かったです
集中力が上がる
これは期待していなかったですし個人差が大きいとは思いますが、私の場合は座り仕事に比べて明らかに集中力が上がりました。
理由を考察してみるとこんな感じです。
- 立ち姿勢が性に合ってる
- 座り姿勢が驚くほどに性に合ってなかった
- 立ってると足を色々動かしやすいので、無意識で気分転換ができている
- 飽きたらシッティング形態に変更することで気軽に気分転換可能
- 導入したてでなんか楽しいだけ
また数か月後にレビューしたいと思います(笑)
腰が痛くなる(初日のみ)
初日は実験も兼ねて丸一日スタンディングワークしてみました。
すると、結構腰にきたんですね。立ち仕事ずっとしたときの感じ。
そりゃそうでしょ
が、次の日にはその違和感は消え、もう腰が痛くなることは全くなくなりました。
まずは立ち姿勢の方が体にとって良いという研究結果を信じ、続けてみたいと思います。
足の裏が痛くなる
家の中なので靴を履いていません。私はスリッパも履かない裸足派です。
そのせいか、特に初日は足の裏が痛くなりました。立ち仕事ずっとしたときの感じ。
そりゃそうでしょうよ
こちらも日を追うごとにマシになっている感じがするので、しばらくは鍛錬と思ってこのままいきます。
裸足が最も自然な状態のはず
我慢ならなくなったらこうゆうやつを買いますかね。
いっそのこと、ステッパーや青竹踏みもありかなぁとも思ってます。
オススメしたいカスタム
デメリットも見つかったスタンディングデスクでしたが、総じて満足度は高いです。そんな素晴らしきスタンディングデスクFlexispot H2シリーズに、私は以下のようなカスタムを施していますのでご紹介します。
杉無垢のDIY天板
FlexiSpotのスタンディングデスクは天板が別売りになっています。これはユーザー毎のカスタマイズ性を上げるためのメーカー配慮でしょう。デザイン・大きさが選べるようになっています。
そんな純正品はメラミン樹脂化粧板ですので、非常に硬くキズに強い、天板としては最適な素材です。
しかし一方で、どうも味気ない。せっかくカスタムできるんだから…とこの辺りで私のDIY熱がフィーバーしまして、気付けば私が思い描く理想の天板を作ってました。
私はもう少しか弱い愛らしいものが良かったので、杉の無垢材で作りました。薫り高く、とてもとても良い感じです。
天板にか弱さ求める人なんているのね
デュアルモニターアーム
スタンディングデスクと非常に相性の良いものとしてモニターアームがあります。私はデュアルモニタータイプのものを選定。
値段が安いので不安でしたが作りも良く、またこちらもがっちり重く頑丈で頼もしいモニターアームです。
ダイニングでERGOTRONのモニターアームを使っていますが、これと遜色ありません。が、値段は3倍くらいしました…
ケーブルごちゃごちゃを百均グッズで収納
PC環境には数多のケーブルとの同居が不可避。放っておくとカオスと化します。
しかしながらデスク上にケーブルやコンセントを残置するのは、デスク環境改善の趣旨に反し本末転倒。
そのためケーブルをデスク下に収納する術を考えました。こんな感じです。
ダイソーグッズで構成されています。
こまったときの百均ね
FlexiSpotもモニターアームもめちゃくそ重い鉄でできているので、磁石がくっつく点を利用しました。なので組み付けはとても簡単。磁石フックとS字フックを使ってワイヤーネットを浮かせるだけ。
ちょうどいい感じで平行が出せます。
4点支持は不静定となるので3点支持の方が安定します
磁石フックのチョイスにおいて注意点が。ダイソーに行くと強力なネオジム磁石フックがいくつか売ってますが、
これはダメです。弱くて滑って落ちてきます。ケーブル軍の重さに耐えられません。
電源タップは必要な大きさのものを用意して、これも磁石で脚にくっ付けてしまいましょう。
これで十分にくっ付いて運用に耐えてくれます。
あとは、デスク上に持ってきたいけどばらばらとしてしまうケーブルたちをクリップで天板に止めておけば良さげです。(適当)
イス代わりのバランスボール
最低位置では75cmのバランスボールでちょうどいい高さ。座ってもなおストイックに姿勢矯正や体幹補強をもくろむ方にはバランスボールがオススメです。
私のチョイスはこれですが、たくさん種類あるのでお好みのものをどうぞ。
比較検討したスタンディングデスク
私の場合は希望に合うのがFlexispot H2シリーズしかありませんでしたが、その検討過程で比較した他製品もご紹介しておきます。
FlexiSpot 電動式
私は安全面と壊れにくさを重視して手動式を選びましたが、便利さを優先するなら断然電動式です。ボタン一つで昇降できるのは紛れもなくラクです。
お値段も手動式+5,000円なので悩ましてくれる設定となっております。
私もかなり悩みましたが「悩んだときは安い方」のポリシーに従いました
FlexiSpot 電動式(メモリ機能付き)
FlexiSpot電動式にはさらにメモリー機能付きタイプがあります。自分の快適ポジションを決めたら、それをデスクに覚えさせることができるんですね。
ちなみに私は最低位置から75回回すという決まりを作り、毎回安定して同じスタンディング高さを出しています。これも手動のメリットですね。
座るときは最低位置でちょうど良いので高さ調整不要で便利でした
逆にメモリ機能のない電動式だと、高さを安定させるために目印を打つ等の対策が必要そうです。
Bauhutte(バウヒュッテ)
こちらも77.5~117.5cmの間で高さ調整が可能なスタンディングデスク。座っても立っても作業ができるので私のニーズに合っています。
さらにコンパクトなラインナップがあり、一番小さいものだと幅70×奥行45cmとなっており、設置場所の自由度が高いのが魅力です。
ただ、私にはキーボードスライダーが不要だったのと、FlexiSpotの天板カスタムに完全にお熱状態でしたので、却下しました。
完全DIY
「全部作ってしまえばいいのでは…?」と考えましたもちろん。
ただ、昇降したかったので、機構部分の自作は難易度高く、またそのような部品は一点もので調達すると高コストとなるのが見えていたため、大人しく大量生産された低コストで品質の良い脚を調達することとしました。
そのうち動くものも作りたいです
スタンディングデスク導入記まとめ
コロナ禍をきっかけとして構築したおうちデスク環境改善計画、その第一弾として導入したスタンディングデスクFlexispot H2シリーズについてご紹介しました。
私と同じように、
- 運動不足の改善
- 姿勢を良くする
- 高さを広範囲で変えられる
- 壊れにくい
- 危なくない
そんなデスクを求められている方には、これしか世の中にないんじゃないかと思うくらいオススメです。
作ればいいじゃん
作るとお金も時間もかかりますが、Flexispot H2シリーズであれば純正の天板との組み合わせてでも3万円強で構築できます。
スタンディングデスクで、快適&健康的デスクワークを手に入れてみませんか。
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめましてコメント失礼します。
FlexiSpot H2の購入を検討しているのですが、
左右の脚の間の幅(脚は含めず内寸)を120cm以上にするには何cm以上の天板が必要でしょうか?※幅120cmのテーブルをこの商品の下に収納したい為
脚の支柱部分から外側に出っ張っている部分の寸法が判明すればわかるはずなのですが、公式サイト等問い合わせしましたが一切返事が来ないもので途方に暮れておりました。
もし教えていただけましたら幸いです。
kokoさん、はじめまして!コメントありがとうございます。
ご質問にお答えするため、最短の幅設定で使用している私のデスクの脚間幅を計ってみたところ【92cm】でした。
すなわち、120cm幅のテーブルをデスク下に入れようと思うと、天板を110+(120-92)=【138cm】幅以上にする必要があることになるかと思います!
もし他の寸法等の情報が必要でしたらお申し付けください。
先に導入した身として、後に続く方のリスクを減らすお手伝いをすることは私の本望ですので、お気軽に^-^