子供たちが自由に創作できるよう、リビングの一角にアトリエスペースを作るべく、最初に導入したのが作業用テーブル。兄妹で並んで作業できるように、幅1.6mと長いものを作りました。
奥行きは40cm。これだけ細長いテーブルは市販のものでは見当たりません。わが家にジャストフィットなものを、DIYで。
そして子供の成長に合わせ、1年後にはテーブル側も再DIYで進化させています。
作り方はとっても簡単。木材をホームセンターで仕入れ、カットもお店でお願いして、家に持って帰ってきたらヤスって別途購入した脚をネジで取り付け、ワックスを塗れば完成です。
本記事ではそんな簡単DIYでできてしまう長テーブルの作り方についてお示しします。
子供用作業テーブルはこんなの
まず初めに、わが家の長テーブルがどんな風かをご紹介します。
- 長さ:160cm
- 奥行き:40cm
- 高さ:47cm
- 天板厚さ:2.5cm
途中で大きさを拡張しました
作った当時4歳・2歳だった兄妹も、6歳・3歳になって体も大きくなり、また工作も大きく、時にダイナミックなものになってきたため、天板を大きくする改修を行いました。
- 長さ:182cm ⇦160cm
- 奥行き:60cm ⇦40cm
- 高さ:47cm (変更なし)
- 天板厚さ:2.5cm (変更なし)
天板のサイズが変わっても、作り方・コストは同じですので、以降は第二世代(大きい方)の前提で記述します。
構成とコスト
長テーブルの構成とそれぞれの調達コストをお示しします。合計13,408円です。
構成品 | 仕様 | 数量 | 小計(税込) | 調達先 |
---|---|---|---|---|
天板 | ラジアタパイン集成板 910x1820x厚さ25mm | 1枚 | 6998円 | ホームセンター |
(カット代) | 直線 | 1式 | 50円 | ホームセンター |
テーブル脚 | 曲げ木/高さ450mm | 4本 | 4680円 (送料込み) | 楽天市場 |
ワックス | 未晒し蜜ロウワックス100ml | 1個 | 1680円 | 楽天市場 |
必要となる工具
紙やすり
荒目(#80くらい)と細目(#240~#400くらい)の2種類あれば十分。私はダイソーで売ってるハンドサンダーを愛用しています。
プラスドライバー
電動ドライバーがあれば便利ですが、なければ普通のドライバーでOKです。
計16本のネジを留めるだけ
私はこれを愛用しています。
子供用長テーブルの設計
今回はこれまでの遊具と違って、子供の体を預けるわけではないので、設計と言っても大してやることないんですが、一応あるので示しておきます。
- 邪魔にならない程度に大きな天板サイズ
- 使い方を踏まえて耐荷できる天板厚さ
- 2歳から6歳くらいまで使いやすそうな高さ
邪魔にならない程度に大きな天板サイズ
わが家のアトリエスペースはリビングにでーんとありますので、不必要に大きいと生活に支障が出ます。一方、小さすぎると子供たちの創作に支障が出て、意欲が減退するのは望むところではありません。良いバランスが必要です。
結果、最初は幅160cm×奥行き40cmで、その後子供の成長と共に小さくなってきたので幅182cm×奥行き60cmにアップしたのでした。
天板を変えるだけでサイズが簡単に変えられるのはDIYの醍醐味。ただし、天板も安くない(7千円する)ので、気軽にとはいきませんが…
使い方を踏まえて耐荷できる天板厚さ
作業用のテーブルなので、大した荷重はかからないんですが、家の中を遊具だらけにしているわが家は、テーブルもどんな使い方されるかわかりません。
そのため、大人がそーっと乗る分にはびくともしないくらいには頑丈にしようと考えました。そして、そのために補強入れたりするのは面倒なので、板の厚さだけでシンプルに耐荷するようにしました。
計算結果は第一世代・第二世代ともにこんな感じで、両方とも木材の強度の範囲内ですし、変形量も3mm程度なので、厚さ25mmにしておけば問題なし。
第一世代(小さい方)の強度計算
- 最大応力:3.8 [MPa](< 強度14.2[MPa])
- 最大たわみ:3.1 [mm]
第二世代(大きい方)の強度計算
- 最大応力:2.9 [MPa](< 強度14.2[MPa])
- 最大たわみ:3.1 [mm]
計算の仕方はこちらに詳しく紹介しています。
低コストに抑えるなら
ホームセンターに行くと、厚さ15mmくらいであれば格段に安い板が売ってたりします。魅力的ですよね。
大人は絶対乗らないよーとか、もっと長さが短いよーだったりすれば、15mm厚でも十分なケースもあると思うので、ぜひ設計ツールを使って確認してみてください。
万が一壊れてもまた作ればいいじゃん
2歳から6歳くらいまで使いやすそうな高さ
これは結構悩ましかったんですが、世の中にある幼児用テーブルを片っ端から調査してえいやっと決めました。椅子を使うか地べたに座る想定なのかで大きく変わってきますが、うちは椅子想定にしました。
結果、天板高さにして約47cmで設計し、45cm長さの脚を選定しています。木材の脚なので、高い分には切ればいいやって考え。
作り方
さて、では作り方に入りましょう。作り方はとっても簡単、4ステップ。
順に解説します。
資材調達
脚や工具はネットで買えるので良いとして、大物の天板はホームセンターで買うことになります。そして今回は特に長テーブルで長手方向に1.8mにもなりますから、少し注意が必要です。こちらの記事を参考にしてください。
板は自分で切っても良いですが、地味に25mm厚は分厚く、また長いものをまっすぐ切るのはとっても難しいので、50円払ってホームセンターでスパッとやってもらうのが良いと思いまーす!
多少は運びやすくなりますしね
天板のヤスリがけ
購入した木板は角がピンと立っていますので、このままでは子供たちが触った時に痛いしケガをする恐れがあります。ですので、ハンドサンダーで角を落としていきます。
荒目(#80)で一気に角を丸め、細目(#240/#400)で仕上げに全表面をスベスベにすれば安心快適。
脚の取り付け
すべすべ天板を家の中に招き入れ、脚を取り付けましょう。私が選んだ脚はこれ。
いい感じでカーブしてるのがお気に入りポイント。製品自体もガタが少なく、4つ脚でしっかり立ってくれました。
取り付け用のネジは必要数付属しています。
うちの天板は厚さ25mmを選定していますので、このネジをそのまま使えます。1本あたり4か所でねじ止めすればOK。
脚の配置は、天板の四隅にしないとアンバランスになるのでほぼ決まりますが、多少選択肢があります。こんな感じで、横に飛び出させるか、内側に引っ込ませるかですね。
わが家は内側に入れましたが、仮組みで試して、部屋の雰囲気とどっちが合うか見るのが良いと思います!
ワックスがけ
いよいよ最後の工程、ワックスがけです。これをやることで、水を弾くようになり汚れがつきにくくなります。
まあ気休めですが
先に言うと、いや確かに気休めで、わが家のテーブルは設置1年でこんな風になりました。
それでも、ワックスを塗ると確かに耐久性増す感じあるのはワーキングデスクでも把握していますので、今回も頑張ります。
使うワックスは、お気に入りのこれ。
子供の肌にも優しい自然素材というのが決め手。
特に難しいことはなく、説明書通りに塗っていきます。適当なウエス的なものがわが家にはいつも大体ないので、私はこれを使ってます(万能)
全体塗ったら完成です。
子供用作業テーブルまとめ
板をホームセンターに買いに行くところ含め、トータル1日あれば十分に完成する作業量。特殊な工具も必要ないことから、簡単DIYとして紹介させていただきました。
おうちにフィットする子供用作業テーブル作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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