音楽も映画も大好きな私には、スピーカーは必須アイテムです。
しかし、ただでさえ狭い部屋に黒くて大きいスピーカーを置くと、存在感がありすぎて一気に圧迫感が出てしまいます。
また、スピーカーを床に置くと掃除もしにくいし、リビングのレイアウト変更が全然できなくて、もはやジャマものになりつつありました。
でもでも、やっぱりスピーカーは欲しい。
No Music, No Life.
そこで、わが家ではスピーカーを宙に浮かせ、かつ存在感を極力消すことにしました。
具体的には
- 壁掛けする
- 白くて小さいスピーカーに変える
という対策です。結果はこんな感じ。
本記事では「存在感を極力消す」ために白くて小さいスピーカーを選定することを目的に、いろいろ調査した結果をまとめます。
スピーカー壁掛けについてはこちらの記事をご参照ください。
スピーカーに求める条件と候補
今回お示しするスピーカーの条件は以下の通りです。
- 壁紙に溶け込むように白色でおしゃれ
- 存在感がないように極力小型
- でもなるべく音が良い
- できれば専用の壁掛け金具がある
これらの条件を満たしそうなスピーカーを調べたところ、候補として7つ挙がりました。
- 【CAMBRIDGE AUDIO】Minx Min12
- 【JBL】Control X
- 【YAMAHA】VXS1MLW
- 【GALLO ACOUSTICS】micro
- 【elipson】Planet M
- 【KEF】E301/E305
- 【BOSE】Lifestyle® 600
本記事ではこれら製品の仕様や実売価格、壁掛け時の注意点などをご紹介します。
ちなみに、私の場合は上記条件に加えて
- 予算(9万円)で買えるやつ
という絶対的縛りがあったこともあり、ケンブリッジオーディオのMinxシリーズに決定し導入しましたが、検討条件が違えば選ぶ結果も異なるかと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。
Minx Min12 – CAMBRIDGE AUDIO
すべての条件を満たしたのがこのMinx Min12だけでしたので、これからいきます。
- 製品名:Minx Min12
- メーカー/ブランド:CAMBRIDGE AUDIO(イギリス)
- サイズ(W×H× D):78×78×85mm
- 重量:0.43kg
- 壁掛け金具:固定タイプが付属(可動タイプは別売り)
- 実売価格:約1万円/台
ヨーロッパ(イギリス)のメーカーらしく、おしゃれなフォルムが特徴です。
その様子が良くわかるレビュー動画があるのでこちらでご確認ください。
音質だけは実物から直接聴かないとわからないので、秋葉原のヨドバシカメラで実物を聴きました。
参考になるか分かりませんが私の感想を言うと、スキッと音が出てこもった感じがないので、聴いていて気持ちよく「これは良い」というものでした。
ちなみに、Min12の兄貴分としてラインナップされているMin22というものもあります。
こっちの方が音域が増しており、Min12では出ない音がMin22では出るといった感じでした。
ただ、やはりMin12でもMin22でも、単体だと音が軽く、リビングでズンズンBGM流してダンシング家事したい私としては物足りません。
そんなときにはサブウーファーを追加するという選択肢があるのですが、このMinxシリーズにはMin12をそのまま大きくしたようなデザインのウーファーがラインナップされているので好都合です。
サイズ違いでX201とX301があります。
Min12を4台とX201を1台であれば、8万円台で購入することが可能。
サイズ良し、デザイン良し、価格良しで、私はこれに決めました。オススメできます。
個人的にはサブウーファー入れるならMin12でも十分な音域だと思います
Control X – JBL
次は、最終候補に残ったこれいきます。
- 製品名:Control X
- メーカー/ブランド:JBL(アメリカ)
- サイズ(W×H× D):235×165×158.8mm
- 重量:2.63kg
- 壁掛け金具:可動タイプが付属
- 実売価格:2台セットで約2.4万円
アメリカっぽくやや武骨な感じはありますが、艶めかしい曲線で構成されており、デザイン的にも悪くありません。こちらも動画が分かりやすいのでご覧ください。
ボールジョイントで稼働できる壁掛け金具が付属されているのはポイントが高いです。
また、縦向きでも横向きでも使えるように、「JBL」のロゴが回転できるようになっています。
気が利くね
大きい口径を持つ2wayスピーカーなだけあって、音の迫力は結構なもの。音質も十分です。これならウーファーなしでもダンシング家事が可能と思われます。
ただ、私がこれを採用しなかったのには3つの理由があります。
- 大きすぎ
- グリル(表面のメッシュ)がなんかダサい
- 側面の白色が黄ばむ恐れ
1は、壁掛けで存在感を消したい私には許容できない大きさでした。色も白よりも灰色の方が主張しているので、2の通りグリルが何となくダサい(古臭い)のもあって、却下しました。
3についても要注意です。上記の動画の最後の方で、壁掛け金具と本体の白色がちょっと違うという部分でも少し感じられるかと思いますが、材質の関係からかこのスピーカーの本体部分は黄ばむタイプのようです。
なぜそう思うかと言いますと、実は店舗に実物を見に行った時に、control Xのひとつ前の型「control 1」が展示品処分で展示されており、それが経年劣化で見事に黄ばんでいたからです。
写真がなくて恐縮ですが、そうゆうリスクがあるということは念頭に置かれた方が良いかもしれません。
そんなデメリットを許容できる場合、ウーファーなしで迫力のあるJBLサウンドを楽しみたい方には、これが選択肢に入ってくると思います。
VXS1MLW – YAMAHA
次はMin12の対抗馬です。日本のメーカー「YAMAHA」のVXSシリーズ。
- 製品名:VXS1MLW
- メーカー/ブランド:YAMAHA(日本)
- サイズ(W×H× D):62×62×82mm
- 重量:0.17kg
- 壁掛け金具:可動タイプが付属
- 実売価格:約8千円/台
日本のメーカーという安心感に加え、なんと言ってもこの小ささ。Min12よりさらに小さいです。公式動画がありますのでこちらでご確認ください。
本製品については業務用ということもあって、私自身実物を見ることはかなわず、音質の確認ができておりません。
無念…
ただ予想するに、Min12よりさらに軽い音になるのだと思われます。口径がMin12よりも小さいことと、質量も1/2以下となっていることから想像します。
しかしまだ捨てるには惜しいです。本製品も同シリーズのサブウーファーがあります。
先の動画の0:30くらいにも登場したこのサブウーファーは、なんと壁掛けや天吊り、そして埋め込みまでできてしまう代物です。
さすが店舗用、すごい
実売価格も約2.6万円と比較的安いので、スピーカー4台+サブウーファーで約6万円で購入でき、リーズナブル度No.1。
それでも私が採用しなかったのは、
- 音質の確認ができなかった
- 壁掛け金具の可動が一方向のみ
という理由です。
1は頑張ればできたかもしれませんが、2が許容できなかったので途中で候補から外しました。
上図の通り、上下にはスイングできるのですが左右に振れません。
わが家の場合は、下図のようにリビングの四隅に設置して中心部に向けるために横方向に振る必要があり、このスピーカーの可動域では対応できませんでした。
大きさも価格も非常に魅力的なだけに惜しかったですが、条件に依っては十分選択肢に入る製品かと思います。
micro – GALLO ACOUSTICS
次は超絶かわいくておしゃれなスピーカー、行ってみましょう。
どタイプ
- 製品名:micro(whiteはGM2)
- メーカー/ブランド:GALLO ACOUSTICS(イギリス)
- サイズ:102mmφ ←球なのでこの表記(笑)
- 重量:0.8kg
- 壁掛け金具:可動タイプが別売り
- 実売価格:約2万円/台
愛くるしいフォルムのmicroですが、大きさは直径10cmと非常に小さいです。この動画で大きさのイメージが付きやすいかと思います。
音質も実物を確認しましたが、同じ大きさの他のスピーカーより比較的豊かな音がしました。ただ、やはり低音はほぼ出ないです。
しょうがないよ小さいもん
このMicroも迫力ある音を求めるのであればサブウーファーを別途用意する必要があるでしょう。
また壁掛け金具は別売りになっていますが、フリージョイントになっていて自由な角度に30度振れるので非常に良いです。
もうこの愛くるしさだけで買い!と行きたいところだったのですが、私が採用しなかったのは以下の唯一のデメリットのためです。
1台で2万円するので4台買うと8万円。あとサブウーファーを買うことを考えると予算オーバーです。無念。
お父さんかわいそう
予算が許せる方は、microは十分選択肢になるかと思います。
お金に余裕ができたらこちらに乗り換えたい
Planet M – elipson
microと同じくコロっとしたスピーカーシリーズ、もうひとつ行ってみましょう。
- 製品名:Planet M
- メーカー/ブランド:Elipson(フランス)
- サイズ:150mmφ ←球なので…
- 重量:1.65kg
- 壁掛け金具:可動タイプが別売り
- 実売価格:2個セットで約8万円
こちらはおフランス製です。
同じく愛らしい球形が売りですが、サイズとしてはmicroが約10cm径だったのに対してこちらのPlanet Mは約15cm径と、一回り大きめになっています。
サイズ感や質感はこちらの動画でご確認ください。
こちらはヨドバシカメラ秋葉原に展示販売されていたので生音を聴くことができました。
比較的大きさがあることもあり、豊かな音で問題ありませんでした。
あとは好みね
このPlanet M、壁掛け金具が別売りされているのですが、これがまた面白いです。
これであれば、向きの自由度は非常に高いですね。GOODポイントです。
壁への取り付けボルトが付属されていないので気を付けてください
さてこれもmicroと同じく候補に入るのですが、これはmicroにさらに輪をかけて高いんですよね。
スピーカーが2台で8万円なので4台買うと16万円。おまけに壁掛け金具も地味にひとつ8千円するので、サブウーファーも買うこと考えるともう全然予算に入ってません。
ということで候補からは外しましたが、予算が許す方はぜひ候補にしてみてください。
<注意>2019年7月時点で、Planet Mの白の在庫が公式HP含め確認できていません。もう一回り大きいLならあるようです。
KEF – E301 / E305
続いても艶めかしい曲線を持つスピーカー。
こちらはE301としてサテライトスピーカー単体としてのラインナップもありますが、今回はE305というサラウンド5.1chセットをご紹介します。
ウーファーの形がモロ好み
- 製品名:E305
- メーカー/ブランド:KEF(イギリス)
- サイズ(W×H× D)※サテライトスピーカー:136 x 260 x 159 mm
- 重量:2.4kg
- 壁掛け金具:可動タイプが付属
- 実売価格:5.1chセットで約14万円
高い質感とスピーカーの可動域が広いのがポイントです。以下の動画が分かりやすいです。
音質も申し分なく、正直私はこれを買おうとしたんですが…例のごとく予算オーバーで断念。
スピーカーはやや大きめですが、曲線美がインテリアとして一役買うので、これはこれで良しと判断したのですが、背に腹は代えられません。
こんなに推したい製品にもかかわらず、なぜこんなに最後の方に持ってきたかというと、なんと現在(2019年7月時点)で在庫が見当たらないんです。
もうカタ落ちしちゃったのかなぁ
ということで少なくともネットでは変える状況にありませんが、家電量販店等で取り寄せできる可能性はありますので、ご紹介しておきます。
Lifestyle® 600 – BOSE
最後はかの有名なBOSEです。
- 製品名:Lifestyle® 600
- メーカー/ブランド:BOSE(アメリカ)
- サイズ(W×H× D)※サテライトスピーカー:69.8 x 158.8 x 69.8 mm
- 重量:0.46kg
- 壁掛け金具:可動タイプが別売り
- 実売価格:5.1ch+アンプもセットで約42万円
BOSEのスピーカーというかシアターシステムは、独自の技術により小さいスピーカーでも部屋の中を音だらけにできるのが最大の強みです。
実際こちらもヨドバシカメラ秋葉原で音を確認しましたが、迫力あるBOSEサウンドは文句なしに良いですね。
ただこちらは高すぎるので即却下しました。
42万円は手が出ないわね
白くて小さいスピーカーの中で一番迫力が出るスピーカーと言って良いと思いますので、ご予算許す方はぜひ候補に入れて下さい。
番外編:Bluetooth対応スピーカー
さてここまでで、白くて小型の壁掛けスピーカーをご紹介してきましたが、すべて従来通りスピーカーケーブルでアンプと接続するタイプのものでした。
しかしこのご時世、スピーカーケーブルのいらない白くて小型のBluetooth壁掛けスピーカーも現に存在するのですが、私は候補から外しました。
なぜかというと、Bluetoothスピーカーには電源ケーブルが必要だからです。
せっかく音楽を無線で飛ばしても、スピーカーを動かすための電源は結局コンセントから優先で取らないといけないのが現状です。
4台もスピーカーを置こうとしている私には、各スピーカーから太い電源ケーブルを垂れ下すことは許容できません。
それよりかは、細いスピーカーケーブルをうまいこと這わせてやった方がスタイリッシュだという判断に至りました。
結構うまくいったよね♪
白くて小さい壁掛けスピーカーまとめ
壁掛けにぴったりなスピーカーを厳選して7つご紹介しました。
どれも一長一短があり、またデザインや音質は好みがありますので、ほんの参考までですが検討のお力になれていたら幸いです。
みなさんも壁掛けスピーカーを導入することで家の中にスピーカーを溶け込ませ、どこからともなく音がして包まれる生活を手に入れられてみてはいかがでしょうか。
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