古典的な自重トレーニングのひとつ、綱登り。
己が腕のみで綱を登る、とてもシンプルではありますが自分の体重を支える必要があるため、現代人には難易度の高いトレーニング方法でもあります。
おサルさんは上手なのにね
しかしその分負荷が高く、握力や広背筋・上腕二頭筋などの上半身の強化のみならず、不安定な状態で姿勢を保つことで体感も鍛えられる優れもの。
また握力を鍛えることで脳や心臓の力を向上させられることが最近わかってきているので、頭も良くなって健康にもなることが期待でき、動育の観点でも非常に良いです。
そんな綱登り・ロープ登りを自宅でできるようDIY設置する際、ロープ選びが一つのポイントとなります。
巷にはそこまで多種多様なロープがあるわけではありませんが、私が子供の遊具として自宅に導入した際に気を付けたポイントや商品調査結果を踏まえた比較について、本記事でご紹介していきます。
わが家にはリプロンΦ24mm(1番ロープ)とクレモナΦ28mm(2番ロープ)があります
登りロープ選びのポイント
綱登り用のロープはトレーニングロープやターザンロープなどの名称で市販されています。
ただしトレーニングロープというと、こうゆうの(バトルロープ)を主に指すようです(子供にはハードル高過ぎ)
ここでは登り用のロープのみを対象とします。
まずはロープ選びのポイントの識別からいきましょう。実際に子供とロープ登りを実践している経験も踏まえ、優先順に以下となりました。
- 材質
- 太さ
- 長さ
- 色
では順に解説していきます。
材質:麻/クレモナ/リプロン
まずはロープの材質です。これが一番大事。
と言うのも、私の小さい頃の記憶ではロープというのは学校で綱引きや登り綱に使っていたやつで、チクチクしていて痛いイメージでした。
痛いのキライ
でもこれだとやる気が出ません。特に子供用の遊具しては不適切と考えます。
そこで調べてみると、チクチクする一般的な綱はマニラ麻などに代表される「麻製」のものだそうで。
この麻製、メリットは滑りにくいこと。チクチクの裏返しですね。
そしてもう一つは天然素材であること。 なんか温かさを感じるし安心感ありますよね。
しかしこれも裏返しがあり、天然繊維のため劣化が早いようです。また毛羽立ちも出やすい。
落ちるのはあなたのすね毛だけで十分よ
一方、科学技術が発展した今の時代には、人工的な化学繊維製のものが選べます。ビニロン(クレモナ)やポリプロピレン(PP)(リプロン)などの柔らかい化学繊維を使ったロープは、手触り重視に設計されているのでチクチクしません。
これはありがたい
デメリットは麻に比べて滑ること。また、ポリプロピレンは紫外線で劣化するため、屋外使用には適していません。
良し悪しですねぇ
比較的滑りやすいとは言え、最初のロープとしてリプロン製を導入したわが家の経験からすると、子供の遊具としても問題ない程度です。
スベスベして気持ち良いクレモナでも、2歳の娘でも結び目なしで登れていたので、滑り過ぎるということはないように思います。
太さ:24mm~50mm
次にロープの太さ、ロープ径。太さごとに握りやすさが変わりますので、重要なポイントです。
ロープメーカーのHPで年齢ごとに最適なロープの太さが提示されており、これが参考になります。
一般・高校生程度:36~45㎜
中学生程度:28~30㎜
小学生・幼稚園児程度:24㎜
出典:https://www.umeshima.net/order/tarzanrope
なお、握りやすさとトレーニング強度(特に握力)は相反関係、すなわち太いほど握りにくいがために握力を鍛えるには好都合でもありますので、ストイック具合で選択ください。
ちなみにわが家では子供の遊具としての用途が主ですので、最初のロープとして24mmを選定しています。
2歳から遊んでるよ
私は0歳から
その後、うんてい用にもう1本追加したときには、さらに運動強度を上げるために28mmを選定。この4mmの差は結構大きいんですが、息子(当時4歳)はなんなく登ってましたし、娘(当時2歳)もちゃんと掴めてブラブラと遊んでますし、先の動画の通り登ってもいるので、子供用にも問題ないようです。
長さ:2〜10mくらいで選べる
次はロープの長さ。これはどこから吊るすかによりますので、各商品2〜10mくらいの範囲で選べるようにラインナップされています。
この長さ選定でポイントとなるのは結び目の有無。特に2~3歳の子供の遊具用途の場合は、最初は結び目がないとまあ掴まってられません。登れません。遊べません。
2歳の時は登るってより揺れて遊ぶからね
この結び目を作る場合、結び目一つあたりどれくらい長さを食うかを算出して、トータル必要長さを選定する必要があります。が、そんな太いロープ身近にないのでテストすることもできず、予測が難しいですよね。
少しでも参考になるかと思いますので、わが家のロープ(太さ:24mm)の例を実測値を載せておきます。
結び目ひとつあたりおよそ20cm短くなる
例えばわが家の場合は、ロープ吊り点から床までの高さ約2mに対して3mのロープを選定したので、差分の1mを使って5つの結び目を作りました。
色:リプロンなら色々選べる
最後にロープの色です。色で性能が変わるわけじゃありませんが、特に家の中に設置する場合はインテリアとなりますので、色も重要です。
ここでは重要なポイントが。なんと先に述べたロープ素材のうち、色が選べるのはほぼリプロン製のみとなっています。
- 麻製:地の色(茶色)のみ
- クレモナ製:白のみ
クレモナは染めるのが大変みたい
ですので、カラフルなものを選びたい場合は必然的にリプロン製となります。と言っても、リプロン製のデメリットは紫外線耐性が低いくらいですので、室内で使う分には問題になりません。
わが家のリビング設置のロープは、主張しすぎないけどカワイイ感じ、ってことで黄色のリプロン製ロープを選びました。
オススメ商品4選
それではここから、今市販されている登りロープからオススメの商品をご紹介していきます。
室内用でカラフルなものが良い:リプロンロープ
リプロンは紫外線には弱い欠点がありますが、室内使用なら問題ありません。色・長さ・太さもかなりの選択肢があるリプロン製ロープがオススメです。
柔らかい触感で子供も嫌がりませんので、室内遊具として最適と思います。
わが家のリビング用はこれ
色は白が良い・外でも使える:クレモナ製ロープ
色が白でも良い、白が良いということであれば、クレモナ製ロープがオススメです。
こちらも長さ・太さは豊富なラインナップがあります。リプロン製と同様手触りがなめらかで綿に似ており、扱いやすいのが特徴。
リプロンよりさらに柔らかくて気持ちいいの
さらに紫外線耐性がありますので耐候性が高く、外での使用も可能です。
陸上用ロープの王様とも言われているとか
わが家ではうんていへのアクセス用に導入しています。
滑らないのが一番:麻製ロープ
主にマニラ麻で作られるこの麻製ロープは、とにかく滑りにくいのが特徴。
色は茶色に固定されますが、自然素材の雰囲気も漂いとてもやさしい感じです。チクチクはどうしてもありますので、手袋の使用が良いかもしれません。
こちらもクレモナと同じく、紫外線耐性がありますので耐候性が高く、外での使用にも適しています。
天然素材で土に還る、環境に優しいロープ
子供用遊具:ディスク付き登りロープ
子供用には結び目代わりにディスクが付いているタイプのロープが市販されています。
↑これはポリプロピレン製とあるので、上記でご紹介したリプロンと同じような特性、すなわち紫外線耐性はないので外の使用には適していませんが、手触りは良好、といった製品です。
↑こっちはさらに円盤が付いているので、ブランコとしても遊べます。
オススメ登りロープまとめ
ロープ選びの際のポイントを特性別にご説明し、用途ごとにオススメの商品をご紹介しました。
わが家の場合は子供の遊具用途だったので、
- 1本目@リビング:手触り・色を重視してリプロン製ロープ/Φ24mm
- 2本目@廊下:白で良いのでクレモナ製ロープ/Φ28mm
を選定しましたが、みなさんはどのような結果になったでしょうか。本記事が参考になり、適切なものが見つかっていれば幸いです。
ロープ登りはマンションでも導入できます。こちらの記事を参考にしてください。
他にも遊具作っていますのでご興味あればご覧ください。
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